講演情報

[生涯スポーツ-B-03]女性の生涯柔道における障壁に関する研究(方)

*稲川 郁子1 (1. 日本体育大学)
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本研究は、いわゆる競技柔道引退後や試合に出場したことがない女性柔道家を対象とした実態調査をもとに、女性柔道家の生涯柔道の障壁となる要因を医科学的側面および社会的側面から整理したものである。本研究の対象者のうち、柔道修行において2年以上のブランクがある者は6 割存在し、理由は「妊娠」「出産」「けが」が多く、さらに「更年期」などの回答があった。また、膝関節外傷の既往がある場合が多いことが示され、膝関節の外傷、また続発する障害が柔道修行の妨げになっていることが示唆された。一方で、稽古を行う「場所」「相手」「時間」の確保が困難な状況も明らかとなった。本発表では、生涯柔道に取り組んでいる、あるいはかつて取り組んでいた女性の実態調査の概要を報告する。本研究は、定量的および定性的方法による女性の生涯柔道をめぐる課題の可視化を目的とした。

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