講演情報
[学校保健体育-A-07]体育の模擬授業における学習者カード導入効果の検討(教,方)
*近藤 雄一郎1 (1. 福井大学)
模擬授業と教育現場を比較すると学習者の実態に乖離があることから、教育実習における授業内での学習者対応が満足に行えず、模擬授業での成果を実践的に活かすことができないこともありうる。そこで、本研究は、学習者カードを用いた体育の模擬授業における成果と課題について検討することを目的とした。
本研究で用いた学習者カードでは、カード内容を「技能」「活動」「態度」の3項目で構成し、技能では「全てうまくできる」「たまに失敗」「失敗が多い」、活動では「非常に活動的」「やや活動的」「おとなしい」、態度では「積極的」「まじめに取り組む」「指示には従う」「退屈だとやや消極的」「退屈だと感じたら隠さない」「うまくいかないと消極的」「不安を感じると消極的」「不安を感じたら隠さない」を項目内容として設定した。模擬授業では、開始前に学習者カードを児童・生徒役学生に配布し、各自が学習者イメージを形成してから模擬授業を開始した。学習者カードを用いた体育模擬授業における成果と課題について検討するために、教師役を務めた大学3年生を対象に教師の観点から、児童・生徒役を務めた大学2・3年生を対象に学習者の観点からアンケートを実施した。
アンケート分析の結果、学習者カードを導入する利点として、模擬授業の実態が学校教育現場の実態に近づき、多様な学習者を想定した授業づくりや学習者対応を行えることが挙げられた。模擬授業の実態として、教師役は技能面以外の部分に関しても学習者を観察するようになり、学習者の態度や表情にも配慮して適切な指導を試みていた。また、児童・生徒役としては、自身が多様な学習者の特徴を演じることを通じて、教師・学習者の両観点からの学びが生起していた。したがって、学習者カードを模擬授業に導入することにより、模擬授業を通して得た学びや経験が、教育実習や学校現場により繋がる可能性が示唆された。
本研究で用いた学習者カードでは、カード内容を「技能」「活動」「態度」の3項目で構成し、技能では「全てうまくできる」「たまに失敗」「失敗が多い」、活動では「非常に活動的」「やや活動的」「おとなしい」、態度では「積極的」「まじめに取り組む」「指示には従う」「退屈だとやや消極的」「退屈だと感じたら隠さない」「うまくいかないと消極的」「不安を感じると消極的」「不安を感じたら隠さない」を項目内容として設定した。模擬授業では、開始前に学習者カードを児童・生徒役学生に配布し、各自が学習者イメージを形成してから模擬授業を開始した。学習者カードを用いた体育模擬授業における成果と課題について検討するために、教師役を務めた大学3年生を対象に教師の観点から、児童・生徒役を務めた大学2・3年生を対象に学習者の観点からアンケートを実施した。
アンケート分析の結果、学習者カードを導入する利点として、模擬授業の実態が学校教育現場の実態に近づき、多様な学習者を想定した授業づくりや学習者対応を行えることが挙げられた。模擬授業の実態として、教師役は技能面以外の部分に関しても学習者を観察するようになり、学習者の態度や表情にも配慮して適切な指導を試みていた。また、児童・生徒役としては、自身が多様な学習者の特徴を演じることを通じて、教師・学習者の両観点からの学びが生起していた。したがって、学習者カードを模擬授業に導入することにより、模擬授業を通して得た学びや経験が、教育実習や学校現場により繋がる可能性が示唆された。
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