講演情報
[競技スポーツ-A-04]福岡タレント発掘事業からエリートアスリートに到達した選手における修了時の体格及び体力指標の競技別特性(政,測,方)
*白井 克佳1、萩原 正大1、原村 未来1、中尾 武平2、手島 和人3、山下 修平1 (1. ハイパフォーマンススポーツセンター、2. 九州産業大学、3. 福岡県スポーツ振興センター)
【目的】我が国のタレント発掘・育成事業からシニア日本代表レベルの選手(エリートアスリート)に至った選手の競技・種目別の体格および体力特性について明らかにした研究はない。本研究は、福岡県タレント発掘事業参加者(スポーツタレント)がエリートアスリートに至るまでの体格及び体力指標について競技・種目別に分けその特徴を明らかにし、タレント発掘育成事業に有用な知見を獲得することを目的とした。【方法】平成17~31年度まで福岡県タレント発掘事業に参加したスポーツタレント382名(男子182名、女子200名)の内、国立スポーツ科学センターにおける体力測定経験を有するエリートアスリートに到達した27名(男子6名、女子21名)を対象とした。測定値は、エリートアスリートに至ったスポーツタレントの個人値及びそれ以外のスポーツタレントの平均値を用い、スポーツタレント期(事業修了時)である中学3年生時(中学生期)の体格(身長、体重)及び体力指標(25m走、立幅跳、ボール投げ、20mシャトルラン、5段跳、リバウンドドロップジャンプ、全身反応時間、四方位反応時間、座位ステッピング、四方向ステップ、バランス、ジャンプパワー)の結果について、体格と体力指標による散布図を作成した。【結果と考察】身長及び体重(体格)が優れたスポーツタレントが活躍した競技種目は、ハンドボール、ボート、セーリング競技であったが、スキーフリースタイルおよびフェンシングにおいてはそうではなかった。同様に、その他の体格及び体力指標についても、優れた指標を持つスポーツタレントが活躍した競技・種目があり、競技別で特徴があることが明らかとなった。しかし、これらはすべての競技種目に当てはまるわけではなく、必ずしも体格や体力指標が優れなくてもエリートアスリートとして活躍している選手(競技種目)も確認された。
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