講演情報
[04生-口-10]簡易型家庭用干渉波治療器の開発および治療効果について
*辻田 純三1、上野 博司2 (1. 兵庫医科大学、2. ジェイクラフト)
【はじめに】干渉波治療器は整形外科領域、リハビリテーション領域において疼痛緩和を目的として利用されている。簡易型家庭用干渉波治療器は家庭仕様としている為使用頻度を自由に設定でき有効な疼痛緩和効果が期待できる。特にスポーツ現場での障害による疼痛緩和に効果があれば有用性の拡大が図れる【目的】簡易型干渉波治療器の新規開発とそれらの臨床応用に関する有用性について検討した【方法】簡易型家庭用干渉波発生装置を作成し、プローブ電極(2電極間距離を1㎝に設定)を治療器と一体型に成型する事によりピンポイントで疼痛部位に干渉波電流が発生できるようにした。Base周波数を1200Hz、Carrier周波数を1000Hzおよび200Hzの周波数を設定した。刺激強度を10段階に設定している為、患者自身の対象部位・体感で最適強度の選択が可能である。症例における効果判定の評価方法は疼痛レベルを10段階に設定し、経日的変化を被治療者自身に評価をした【結果】①Base周波数を1200Hzに設定している為に家庭用治療器としての汎用性が期待できる。②刺激強度を10段階に設定している為、患者自身の対象部位・体感で最適強度の選択が可能である。③TFCC、ド・ケルバン病、アキレス腱炎、内側側副靱帯損傷、膝関節症、足底腱膜炎、上腕二頭筋炎、テニス肘、音楽演奏によるオーバーユース症候群(PRDMs)等の症例について検討し効果を観察できた【考察】①簡易型干渉波治療器は通常の干渉波治療器で治療できない部位にも施術可能となり多くの疼痛部位へのアプローチが可能である。②家庭用仕様としている為、自宅での治療が可能となるので使用頻度を自由に設定できることにより有効な疼痛緩和効果が期待できる③今後、多様なスポーツ障害やスポーツ現場での効果に期待したい【結語】簡易型家庭用干渉波治療器の開発及び疼痛緩和に対する有用性が検証できた。
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