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[08測-口-02]全身反応時間と最大ジャンプ高を複合した評価における全身反応時間と最大ジャンプ高および骨格筋量の関連に関する性差の検討

*渡邉 学1、上倉 將太1、加藤 宗規2 (1. 日本体育大学 、2. SBC東京医療大学)
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【背景】スポーツでのパフォーマンスは、男女それぞれの異なった身体的要因によって異なるパフォーマンス結果が生じることがある。我々は、素早く高いジャンプ動作を伴うアジリティ能力の全身反応時間と最大ジャンプ高について、単一測定(単純条件)と複合測定(複合条件)との関連を検討し、両条件間において、全身反応時間には有意な相関を認めず、最大ジャンプ高に有意な相関を認めたことを報告したが、性差に関する検討はおこなっていない。【目的】複合条件と単純条件の全身反応時間と最大ジャンプ高ならびに骨格筋量の3要因について調査し性差について検討する。【方法】対象は男女それぞれ37名とした。方法は、垂直跳びの最高値の測定(単純ジャンプ高)、光刺激に反応してジャンプした時の反応時間(単純反応時間)、光刺激に反応して素早くかつ最大ジャンプの全身反応時間と垂直跳びを同時測定した(複合反応時間と複合ジャンプ高)。単純条件と複合条件による反応時間とジャンプ高の関連ならびに骨格筋量との関連を性別にて検討した。【結果】単純反応時間と単純ジャンプ高では女性にのみ有意な負の相関を認めた。複合反応時間と複合ジャンプ高では男性にのみ有意な正の相関を認めた。単純反応時間と複合反応時間では女性にのみ有意な正の相関を認めた。単純ジャンプ高と複合ジャンプ高では男女とも有意な正の相関を認めた。骨格筋量は反応時間とジャンプ高の両条件とも有意な相関を認めなかった。【考察】男性と女性では、反応時間とジャンプ高における両条件間の関連が異なることが考えられた。また、男女とも骨格筋量は反応時間とジャンプ高の双方ともに関連しておらず、骨格筋量以外の要因が関連していることが示唆された。

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