講演情報

[09方-KL-1]「私の考えるコーチング論」から一般コーチング学の理論体系の構築へ

*髙橋 仁大1 (1. 鹿屋体育大学)
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<演者略歴>
博士(体育学)
鹿屋体育大学教授、スポーツイノベーション推進機構・スポーツパフォーマンス・コーチング部門長
日本コーチング学会編集委員長、日本テニス学会会長
以下、いずれも分担執筆:日本テニス協会編(2015)テニス指導教本Ⅰ;日本テニス協会編(2023)テニス指導教本Ⅱ;日本コーチング学会編(2019)球技のコーチング学;福永・山本編(2018)体育・スポーツ分野における実践研究の考え方と論文の書き方。
演者は日本コーチング学会の学会誌「コーチング学研究」の編集に携わる中で、「続・私の考えるコーチング論」(コーチング学研究37巻特集号)を担当した。コーチング学研究発刊当初に「私の考えるコーチング論」の特集を担当した故・図子浩二先生は「ひとたびコーチングとなれば、いずれの対象者にも共通した出来事があることもまた事実であり、その内容がコーチングの一般理論となり、コーチング学の基本的な課題や研究対象になるかも知れないという考えに至る」(図子、2011)と述べており、「私の考えるコーチング論」を基にして、一般理論としてのコーチング学を確立していくことへの期待を滲ませている。
 近年、日本コーチング学会はコーチング学の学体系を確立することを目指し、「コーチング学への招待」を始めとするコーチング学に関する理論書の発刊を続けるなど、一般コーチング学や類型別コーチング学の学体系の構築を進めてきた。
 本キーノートレクチャーでは、この学体系の構築に向けての流れを改めて振り返るとともに、「私の考えるコーチング論」という個別コーチング学の理論からどのようにして一般コーチング学や類型別コーチング学の理論体系を構築していくのか、という論点についての演者の見解を示す場としたい。

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