講演情報
[11教-口-11]N-感覚的アプローチによる表現運動の実践提案小学3年生『とある一日』
*成家 篤史1、柄澤 周2 (1. 帝京大学教育学部、2. 帝京大学小学校)
本研究では、小学校3年生を対象にN-感覚的アプローチによる表現運動を実践した。提案に際して、問題のある行動をとる子ども(ダイスケ)に着目した。ダイスケに対し、どのような指導を行い、どのように変化したのかということを検討することを通して、表現運動におけるN-感覚的アプローチの実践の工夫を考察した。 題材は『とある一日』を用い、4時間扱いで実践した。授業の導入部では心と体の解放を重視した。多くの学級には他者の前で自己を表現するにあたり、過緊張気味になる子どもがいる。周囲の子どもたちや教師から醸し出される雰囲気によって、授業で自己を表現しようとする子どもの心が大きく影響を受けると考えられる。そのため、授業の導入部のアウェアネストークによって、子どもたちに本時における道徳的な価値に対する気づきを促したら、楽しく心と体の解放を行った。この授業の導入部での仕掛けによって、子どもの学習への参加や子ども同士の助け合いや学び合いの土台が築かれた。 教師は子ども同士の関わりが健全であったり、授業を通して人間教育を行ったりするために授業の導入でアウェアネストークを行い、授業の中盤でセルフリフレクションとグループミーティングを行った。授業の中盤で人間教育に関する振り返りを行うことで、本時で気づかせたい道徳的な価値が再度、子どもたちに意識づけされ、授業の柱となった。ダイスケの変化やアプローチの詳細については当日発表し、表現運動においてN-感覚的アプローチを導入する際の工夫について議論を深めていきたい。
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