講演情報
[14介-口-08]動作改善トレーニングマシンの血圧変動メカニズムの解明
*早川 公康1 (1. 仙台大学)
介護が必要になった主な原因の一つとして、脳卒中が知られている。脳卒中の多くは高血圧から引き起こされる。したがって、脳卒中を予防するためにも、高血圧の予防・改善に効果のある対応が求められる。
先行研究では、薬物療法や食事療法の研究は多くみられるが、血圧降下を期待できる運動トレーニング方法に関しては、一般的な有酸素運動や筋力トレーニングが推奨されてきたものの、より安全で顕著な即時的効果が期待できる運動方式についての研究は少ない。
本研究の目的は、歩行動作の改善のために開発された動作改善トレーニングマシンSPK(開発者:小林〈東京大学名誉教授〉)を用いた運動の循環器系への作用メカニズムに関するエビデンスを構築する一助にすることであった。これまでの研究では、動作改善トレーニングマシンの長期使用で安静時血圧降下が示されたケースがあった。今回はトレーニングマシン動作前後の即時的血圧反応の経時的変化を分析し、本トレーニング独自の運動生理的血圧変動メカニズムの解明に関する知見を得ることを目指した。
2023年7月、医師により運動を禁止されていない高齢者13名(男性7名、女性6名)を被験者とした。安静時の最高血圧は、男性で133.3±7.7mmHg、女性で125.3±26.6mmHgであった。動作改善トレーニングマシンと自転車エルゴメータを用いた運動を試みた。一定の相対的運動強度で、安静時、運動後2分、運動後30分の血圧の経時的変化を比較した。
女性では、自転車エルゴメータ使用時よりも動作改善トレーニングマシン使用時のほうが、運動後2分、運動後30分における安静時に対する血圧上昇率が小さい傾向が示された。これは、同じ相対強度であった場合、動作改善トレーニングマシンが他の種類の運動トレーニングよりも動作後の血圧抑制の可能性があることが示唆された。
先行研究では、薬物療法や食事療法の研究は多くみられるが、血圧降下を期待できる運動トレーニング方法に関しては、一般的な有酸素運動や筋力トレーニングが推奨されてきたものの、より安全で顕著な即時的効果が期待できる運動方式についての研究は少ない。
本研究の目的は、歩行動作の改善のために開発された動作改善トレーニングマシンSPK(開発者:小林〈東京大学名誉教授〉)を用いた運動の循環器系への作用メカニズムに関するエビデンスを構築する一助にすることであった。これまでの研究では、動作改善トレーニングマシンの長期使用で安静時血圧降下が示されたケースがあった。今回はトレーニングマシン動作前後の即時的血圧反応の経時的変化を分析し、本トレーニング独自の運動生理的血圧変動メカニズムの解明に関する知見を得ることを目指した。
2023年7月、医師により運動を禁止されていない高齢者13名(男性7名、女性6名)を被験者とした。安静時の最高血圧は、男性で133.3±7.7mmHg、女性で125.3±26.6mmHgであった。動作改善トレーニングマシンと自転車エルゴメータを用いた運動を試みた。一定の相対的運動強度で、安静時、運動後2分、運動後30分の血圧の経時的変化を比較した。
女性では、自転車エルゴメータ使用時よりも動作改善トレーニングマシン使用時のほうが、運動後2分、運動後30分における安静時に対する血圧上昇率が小さい傾向が示された。これは、同じ相対強度であった場合、動作改善トレーニングマシンが他の種類の運動トレーニングよりも動作後の血圧抑制の可能性があることが示唆された。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン