講演情報
[09方-ポ-49]大学生テニス選手のバックハンドボレーにおけるラケット操作の動作特性解析
*勝見 康平1、佐藤 慶1、富岡 咲紀1、来田 宣幸1、野村 照夫1、権野 めぐみ2 (1. 京都工芸繊維大学、2. 名古屋女子大学)
(目的)テニスにおいてボレーは重要な技術である。バックハンドボレーはフォアハンドボレーに比べてパワーよりコントロールを必要とするが、その動作特性は不明な点が多い。そこでバックハンドボレーのラケットの挙動に着目し、大学生テニス選手を対象として、ボレー動作の特性解析を目的とした。
(方法)体育館において、対象者をネットから4m後方に立たせ、反対側コートのネットの8m後方からラケットで球出ししたボールをボレーさせた。対象者がミドルボレーしやすい場所に球出しし、対象者には正面方向に片手でバックハンドボレーするよう指示した。対象者のボレー動作を3台のビデオカメラ(59.94fps)で撮影した。Frame-DIAS V(Q’s fix社)を用いて3次元DLT法にてラケットに付けた反射マーカー4箇所とボールの計5箇所の座標を計測した。4試技計測をし、インパクトまでのラケット速度やラケット面の角度を算出した。ラケットまたは身体の一部が動き出した時点からテイクバックが完了するまでを準備期とし、ラケットが前方へ動き出した時点からインパクトまでをボレー期とした。
(結果と考察)準備期およびボレー期に要した時間はそれぞれ0.380±0.05秒、0.233±0.008秒であり、ラケット移動距離は準備期で0.770±0.32m、ボレー期で1.16±0.37mであり、ボレー期のラケット平均速度は6.65±2.26m/sであった。また、テイクバック完了時のラケット面の角度は95.8±17.7度で、インパクト時のラケット面の角度は52.3±55.0度であった。面の角度のばらつきは、ボレーの打点の高さの違いによるものだと考えられる。つまり、パワーよりも正確性が重要視されるバックハンドボレーでは、準備期で打ち出されたボールに対して素早くテイクバックし、ボレー期で打点にあったラケット面の角度を調製していると考えられる。
(方法)体育館において、対象者をネットから4m後方に立たせ、反対側コートのネットの8m後方からラケットで球出ししたボールをボレーさせた。対象者がミドルボレーしやすい場所に球出しし、対象者には正面方向に片手でバックハンドボレーするよう指示した。対象者のボレー動作を3台のビデオカメラ(59.94fps)で撮影した。Frame-DIAS V(Q’s fix社)を用いて3次元DLT法にてラケットに付けた反射マーカー4箇所とボールの計5箇所の座標を計測した。4試技計測をし、インパクトまでのラケット速度やラケット面の角度を算出した。ラケットまたは身体の一部が動き出した時点からテイクバックが完了するまでを準備期とし、ラケットが前方へ動き出した時点からインパクトまでをボレー期とした。
(結果と考察)準備期およびボレー期に要した時間はそれぞれ0.380±0.05秒、0.233±0.008秒であり、ラケット移動距離は準備期で0.770±0.32m、ボレー期で1.16±0.37mであり、ボレー期のラケット平均速度は6.65±2.26m/sであった。また、テイクバック完了時のラケット面の角度は95.8±17.7度で、インパクト時のラケット面の角度は52.3±55.0度であった。面の角度のばらつきは、ボレーの打点の高さの違いによるものだと考えられる。つまり、パワーよりも正確性が重要視されるバックハンドボレーでは、準備期で打ち出されたボールに対して素早くテイクバックし、ボレー期で打点にあったラケット面の角度を調製していると考えられる。
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