講演情報

[09方-ポ-61]フロアボールにおけるシュート別シュートスピードの特徴

*浅井 泰詞1、北 徹朗2 (1. 高千穂大学 人間科学部、2. 武蔵野美術大学)
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フロアボールは北欧発祥の屋内で行われるホッケー型のスポーツである。日本とヨーロッパ諸国との間には大きなレベル差があり、早急な競技力向上が求められている。フロアボールのシュート方法として、ドラッグシュートとスラップシュートがある。ドラッグシュートは、ボールをブレードに触れさせた状態から滑らすように押し出すシュートである。スラップシュートは、振り上げたスティックを打ち下ろし直接ボールをはじくように打ち出すシュートである。これらのシュートは状況に応じ使われるが、それぞれのシュートを比較検討した研究はない。そこで本研究では、フロアボールにおけるシュート別のシュートスピードについての特徴を明らかにし、今後の競技力向上の一助とすることを目的とした。対象は日本フロアボール連盟に競技者登録をしている男子選手6名とした。シュートはゴールから6m離れた位置からゴールに向かって打ち、ドラッグシュートおよびスラップシュートをそれぞれ5本ずつ行った。シュートはすべてフォアのシュートとした。シュートスピードの測定には、Sports Radar SR3600(Sports Radar社製)を用い、ゴール裏から測定した。その結果、ドラッグシュートとスラップシュートでシュートスピードについて比較したところ、ドラッグシュートが90.88±8.62km/h、スラップシュートが97.55±10.01km/hとなり、スラップシュートが有意に速い結果が示された。(p<0.05)。また、各シュートにおける5試技の変動係数は、ドラッグシュートが0.073±0.027、スラップシュートが0.042±0.011となり、スラップシュートが有意に低い結果が示された。(p<0.05)。これらの結果から、ドラッグシュートに比べ、スラップシュートの方がシュートスピードが速く、さらに安定して速度が出せる可能性が示唆された。

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