講演情報
[05バ-ポ-06]ゴルフスイングにおけるシャローイングの計測手法の提案
*堀尾 空生1、瀧 剛志1 (1. 中京大学大学院)
近年、ゴルフスイングのレッスンにシャローイングというキーワードが用いられるようになってきた。シャローイングとは、ダウンスイング時にクラブヘッドを身体の後方へ倒してシャフトプレーン(構えた時にできるシャフトの傾きを基準にした平面)に近づける動作のことで、飛距離が伸び、方向が安定した球を打てることが知られている。しかし、シャローイングの習熟度を定量的に扱った研究は見られない。本研究では、シャフトプレーンの角度とダウンスイング開始直後のシャフトの角度の差をシャローイング度合と定義し、それをスイング動画から自動的に計測する手法を提案する。
スイング動画は、打ち出し方向に向かってクラブヘッドが常に画像内に収まるようにスマートフォンで撮影し、構えのタイミングからインパクト後までの間を記録する。構え時の画像からシャフト領域を抽出し、シャフトプレーンの角度を算出する。次に、機械学習を用いてクラブヘッドの位置をトラッキングし、その偏角の時間変化を得る。その極小値はスイングフェーズの境界点にあたり、4つ目の極小値をもつシーンがダウンスイング開始直後となることから、その時点のシャフトの角度を用いて、シャローイング度合を算出する。
実験では、20代のプロゴルファーA、アベレージスコア80前半の20代アマチュアゴルファーB、アベレージスコア100前後の20代アマチュアゴルファーCの3名のスイング動画からシャローイング度合を算出した。ゴルファーAが約-0.81度、ゴルファーBが約6.0度、ゴルファーCが約16度と、競技レベルが高いほどシャローイング度合が小さいことを確認した。このことから、ゴルフレッスンにおいてスイングの習熟度を量るツールの一つとして、本稿で提案したシャローイング度合の利用可能性を示した。
スイング動画は、打ち出し方向に向かってクラブヘッドが常に画像内に収まるようにスマートフォンで撮影し、構えのタイミングからインパクト後までの間を記録する。構え時の画像からシャフト領域を抽出し、シャフトプレーンの角度を算出する。次に、機械学習を用いてクラブヘッドの位置をトラッキングし、その偏角の時間変化を得る。その極小値はスイングフェーズの境界点にあたり、4つ目の極小値をもつシーンがダウンスイング開始直後となることから、その時点のシャフトの角度を用いて、シャローイング度合を算出する。
実験では、20代のプロゴルファーA、アベレージスコア80前半の20代アマチュアゴルファーB、アベレージスコア100前後の20代アマチュアゴルファーCの3名のスイング動画からシャローイング度合を算出した。ゴルファーAが約-0.81度、ゴルファーBが約6.0度、ゴルファーCが約16度と、競技レベルが高いほどシャローイング度合が小さいことを確認した。このことから、ゴルフレッスンにおいてスイングの習熟度を量るツールの一つとして、本稿で提案したシャローイング度合の利用可能性を示した。
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