講演情報

[05バ-ポ-08]ソフトテニスにおけるルーティン行動が与えるサービス動作の影響

*藤森 元太1 (1. 新潟大学)
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近年,競技スポーツにおいて,パフォーマンス向上のために体力面・技術面の強化とともに,心理面へのアプローチが重視されている.心理面へのアプロ―チの代表としてメンタルトレーニングが挙げられるが,スポーツ心理学者やメンタルトレーナーによる指導のもと行われるため,一般の人に対してメンタルトレーニングが行いにくいことが課題である.一方で,近年スポーツにおいては,導入が容易であり,ウォーミングアップやプレーの直前に,毎回ある一定の動作を行うプレ・パフォーマンス・ルーティン(以下PPR)がさかんになっている.PPRはテニス,ラグビー,サッカー,野球など様々な競技で導入されており,プロだけでなくアマチュアや学校部活動においても多く導入されている.また,PPRは簡単な動きを伴った諸動作を含み,パフォーマンスの向上や集中力や自己効力を高めるといった心理的競技能力の向上が目的とされている.PPRの研究は,多くの心理的競技能力関連の研究に用いられているDIPCA.3というアンケートの評価方法を用いたものが多い.しかし,PPRの動作への影響は明らかにされておらず,それが解明されることでスポーツの指導現場に幅広く活用されることが見込まれる.そこで本研究では心理面が重要と言われていて,プレーのミスの少なさが勝敗に直結するソフトテニス競技を対象とし,PPRの有無による生体計測を行うことによって,ソフトテニスに対するPPRが及ぼす影響を明らかにすることを目的とする.

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