講演情報
[05バ-ポ-10]サッカーのジャンプヘッドにおける踏切脚の違いによるパフォーマンス変化
*新海 宏成1 (1. 東京学芸大学 芸術・スポーツ科学系)
本研究は、3種類の踏切方法によるジャンプヘディングの動作を比較し、違いを明らかにすることを目的とした。
大学男子サッカー部所属のDFの選手9名を対象とした。専用器で吊り下げられたペンデルボールに対し、3 歩助走からの両脚踏切、利き脚および非利き足踏切によるディフェンスのクリアーを想定したジャンプヘディングを行った。全身の動作と踏切脚の床反力をモーションキャプチャーシステム(Vicon Bonita3、100Hz)とフォースプレート(Kisler社製9281E、1000Hz)でそれぞれ記録し、各条件で被験者の内省が最も高かった試技を分析した。各分析項目に一元配置分散分析を行い、Bonferroni法を用いて多重比較を行った。
最大身体重心高は、いずれの条件間でも差はみられなかった。インパクト直前の体幹傾斜角速度にはどの条件間にも差はなかったが、インパクト直前の頭部速度は利き脚と非利き脚で、両脚より有意に大きかった。また、身体重心の前方向成分の速度については、接地直前の値および踏切からインパクトまでの平均速度で、いずれも利き脚と非利き脚が両脚より有意に大きかった。これらの結果から、片脚踏切では両脚踏切に比べてヘディング動作中に身体全体が前方へ移動しているためインパクト時に大きな頭部速度を獲得できているということが言える。また、接地から踏切までの時間においても片脚踏切が両脚踏切よりも短かったため、総じてジャンプヘディングでは片脚踏切にメリットが大きいことが明らかとなった。
大学男子サッカー部所属のDFの選手9名を対象とした。専用器で吊り下げられたペンデルボールに対し、3 歩助走からの両脚踏切、利き脚および非利き足踏切によるディフェンスのクリアーを想定したジャンプヘディングを行った。全身の動作と踏切脚の床反力をモーションキャプチャーシステム(Vicon Bonita3、100Hz)とフォースプレート(Kisler社製9281E、1000Hz)でそれぞれ記録し、各条件で被験者の内省が最も高かった試技を分析した。各分析項目に一元配置分散分析を行い、Bonferroni法を用いて多重比較を行った。
最大身体重心高は、いずれの条件間でも差はみられなかった。インパクト直前の体幹傾斜角速度にはどの条件間にも差はなかったが、インパクト直前の頭部速度は利き脚と非利き脚で、両脚より有意に大きかった。また、身体重心の前方向成分の速度については、接地直前の値および踏切からインパクトまでの平均速度で、いずれも利き脚と非利き脚が両脚より有意に大きかった。これらの結果から、片脚踏切では両脚踏切に比べてヘディング動作中に身体全体が前方へ移動しているためインパクト時に大きな頭部速度を獲得できているということが言える。また、接地から踏切までの時間においても片脚踏切が両脚踏切よりも短かったため、総じてジャンプヘディングでは片脚踏切にメリットが大きいことが明らかとなった。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン