講演情報

[09方-ポ-46]大学男子野球選手のスイングスピードと跳躍能力の関係

*萩野 敏生1、佐藤 大典1、熊﨑 敏真1,2 (1. 大阪体育大学スポーツ科学センター、2. 大阪体育大学)
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【背景】 野球のスイングスピードの向上には,筋力や筋の発揮パワーの向上が重要である.パワーの評価には,カウンタームーブメントジャンプ(CMJ)の跳躍高,その跳躍高に体重を乗じたCMJ Indexが用いられるが,CMJの局面別の力発揮能力とスイングスピードの関係について明らかにされていない.【目的】大学野球選手を対象に,スイングスピードとCMJの局面別の力発揮能力の関係について検討することを目的とした.【方法】対象者は,大学男子野球選手45名(年齢,19.7±1.0歳:身長1.74±0.05m,体重:74.0±7.0kg)とした.スイングスピードの測定には,スイングスピード計測器(マルチスピードテスターⅢ,SSK,日本)を用いて,計測器から1.5m以内にミートポイントが収まるようにして行わせた.尚,スイング速度の計測に用いるバットはBFJ認定の木製バット(900g)で統一した.CMJの測定には,フォースプレートを使用し,跳躍高,エキセントリック局面(ECN)およびコンセントリック局面(CON)における最大地面反力,最大パワー,Rate of force development(RFD)を算出した.スイングスピードと各変数間の関係を検討するため,ピアソンの積率相関係数を用いた. 【結果】スイングスピードと跳躍高(r=0.24),CONにおける最大パワー(r=0.23)の間に弱い正の相関関係,スイングスピードとRFD(r=-0.26)の間に弱い負の相関関係があった.【結論】スイングスピードの速い選手はコンセントリックで力を発揮する跳躍能力に長けている可能性が示唆された.しかし,本研究ではサンプル数が少なく,結果から得られた示唆は限定的であるため,今後はサンプル数を増やして検討していくことが必要である.

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