講演情報
[09方-ポ-60]女子ラクロスの投球における制球力と球速の関係
*富岡 咲紀1、佐藤 慶1、勝見 康平1、来田 宣幸1、野村 照夫1、権野 めぐみ2 (1. 京都工芸繊維大学、2. 名古屋女子大学)
【緒言】ラクロススティックを使用した投球動作では、様々な球速での制球力が必要とされる。どの程度の速度で制球力が低下するか、また、制球力が低下するしくみを知ることはラクロススキルの上達に繋がる。そこで、本研究では、球速と制球力の関係を明らかにすることを目的とした。
【方法】対象者はラクロス歴のある女子大学生14人とした。対象者にスティックを用いてラクロスボールを目標に向けて30 %条件から100 %条件までの4つの努力度条件で合計40球投球させた。ビデオカメラで対象者の側方と後方よりボールの軌跡を撮影した。Frame-DIAS V(Q’s fix社)でボールの2次元座標を求めた。得られたデータから球速、投球正確性の指標として目標とボール到達地点の誤差、投球安定性の指標として到達地点のばらつきを求めた。
【結果および考察】
努力度を被験者内要因とする1要因分散分析の結果、有意な主効果がみられ、多重比較の結果、直線誤差平均と上下誤差平均は、努力度60%で最小であり(直線, 27.1 ± 4.4 cm; 上下, 32.8 ± 12.2 cm)、努力度30%(直線, 39.5 ± 12.4 cm; 上下, 32.8 ±12.2 cm)と努力度100%(直線, 45.5 ± 16.2 cm; 上下, 33.6 ±12.8 cm)と比較して有意に小さい値であった。到達地点のばらつきは、努力度60%で最小であり(直線, 23.8 ±4.7 cm; 上下, 16.6 ± 4.4cm)、努力度30%(直線, 33.5 ±8.6 cm; 上下, 27.3 ±7.9 cm)と比較して有意に小さい値であった。誤差及びばらつきは左右方向に有意な差はみられなかった。相対速度と誤差の関係を2次曲線で近似し、誤差が最小となる相対速度を求めた結果、79.7 ± 8.5 %であった。この結果から、速度の違いによる制球力低下はリリースポイントの上下位置またはリリースタイミングのばらつきに起因すると推察される。
【方法】対象者はラクロス歴のある女子大学生14人とした。対象者にスティックを用いてラクロスボールを目標に向けて30 %条件から100 %条件までの4つの努力度条件で合計40球投球させた。ビデオカメラで対象者の側方と後方よりボールの軌跡を撮影した。Frame-DIAS V(Q’s fix社)でボールの2次元座標を求めた。得られたデータから球速、投球正確性の指標として目標とボール到達地点の誤差、投球安定性の指標として到達地点のばらつきを求めた。
【結果および考察】
努力度を被験者内要因とする1要因分散分析の結果、有意な主効果がみられ、多重比較の結果、直線誤差平均と上下誤差平均は、努力度60%で最小であり(直線, 27.1 ± 4.4 cm; 上下, 32.8 ± 12.2 cm)、努力度30%(直線, 39.5 ± 12.4 cm; 上下, 32.8 ±12.2 cm)と努力度100%(直線, 45.5 ± 16.2 cm; 上下, 33.6 ±12.8 cm)と比較して有意に小さい値であった。到達地点のばらつきは、努力度60%で最小であり(直線, 23.8 ±4.7 cm; 上下, 16.6 ± 4.4cm)、努力度30%(直線, 33.5 ±8.6 cm; 上下, 27.3 ±7.9 cm)と比較して有意に小さい値であった。誤差及びばらつきは左右方向に有意な差はみられなかった。相対速度と誤差の関係を2次曲線で近似し、誤差が最小となる相対速度を求めた結果、79.7 ± 8.5 %であった。この結果から、速度の違いによる制球力低下はリリースポイントの上下位置またはリリースタイミングのばらつきに起因すると推察される。
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