講演情報
[08測-ポ-01]簡便な幼児の運動能力測定法と既存のテスト4項目との関係
*出村 友寛1、香村 恵介2 (1. 仁愛大学、2. 名城大学)
幼児期に運動能力を適切に発達させることは、運動有能感を高め、身体活動の機会を促進し、生涯に渡る健康増進の基礎となる。運動能力測定は現状を把握するための有効な手段である。我々は、より短時間で、特別な用具を使用せず、狭いスペースでも実施できる幼児の運動能力測定の開発を目標とし、10m折り返し走、紙ボール投げに着目し様々な検証を行っている。本研究の目的は、簡便な幼児の運動能力測定法と既存のテスト項目との関係を検討することであった。
調査対象は、3~6歳児212人(平均年齢5.49 +/- 0.66歳)であった。10m折り返し走(10m先に置いた2個の紙ボールを1個ずつスタートラインまで運ぶことを2回繰り返し(10m×4回)、なるべく速く40mを走る測定)、紙ボール投げ(A4用紙5枚を丸めたものを布テープで張り合わせたボールを投げ、とんだ距離を測る)、また、既存の測定として、25m走、テニスボール投げを測定した。10m折り返し走と25m走、紙ボール投げとテニスボール投げの関係を検討するため、それぞれピアソンの積率相関係数を算出した。本研究における統計的有意水準は5%に設定した。
ピアソンの積率相関係数を算出した結果、10m折り返し走、紙ボール投げと既存のテスト4項目との関係はr = -0.38~0.70であった。紙ボール投げとテニスボール投げに比較的高い正の相関(r = 0.70)が、一方、紙ボール投げと25m走タイムに比較的低い負の相関(r = -0.38)が認められた。簡便な幼児の運動能力測定法(10m折り返し走、紙ボール投げ)と体格および既存のテスト4項目との間におおむね中程度以上の関係が認められた。
調査対象は、3~6歳児212人(平均年齢5.49 +/- 0.66歳)であった。10m折り返し走(10m先に置いた2個の紙ボールを1個ずつスタートラインまで運ぶことを2回繰り返し(10m×4回)、なるべく速く40mを走る測定)、紙ボール投げ(A4用紙5枚を丸めたものを布テープで張り合わせたボールを投げ、とんだ距離を測る)、また、既存の測定として、25m走、テニスボール投げを測定した。10m折り返し走と25m走、紙ボール投げとテニスボール投げの関係を検討するため、それぞれピアソンの積率相関係数を算出した。本研究における統計的有意水準は5%に設定した。
ピアソンの積率相関係数を算出した結果、10m折り返し走、紙ボール投げと既存のテスト4項目との関係はr = -0.38~0.70であった。紙ボール投げとテニスボール投げに比較的高い正の相関(r = 0.70)が、一方、紙ボール投げと25m走タイムに比較的低い負の相関(r = -0.38)が認められた。簡便な幼児の運動能力測定法(10m折り返し走、紙ボール投げ)と体格および既存のテスト4項目との間におおむね中程度以上の関係が認められた。
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