講演情報
[08測-ポ-07]児童の規定テンポステップテストにおける誤差変数と重心動揺変数間の関係
*青木 宏樹1、出村 慎一2、長澤 吉則3 (1. 福井工業高等専門学校、2. 金沢大学、3. 京都薬科大学)
【背景】規定テンポステップテストは誤差(テンポとステップ脚の着床時間との差)や重心動揺が評価変数として利用される。テンポが異なるとステップ中の片脚支持時間が異なるため、テンポごとに両者の関係性は異なる可能性がある。【目的】児童を対象に、規定テンポステップテストの誤差変数と重心動揺変数間の関係を検討すること。【方法】対象者は6歳から12歳の健常な児童50名(男子25名、女子25名)であった。対象者は測定器具の上で異なるテンポ(40bpm、60bpm、90bpm、及び120bpm)に合わせて40秒間その場ステップを行った。ステップ中の誤差と重心動揺(単位時間軌跡長、実効値面積、X方向とY方向の平均位置、及びX方向とY方向の標準偏差)を測定した。誤差変数と重心動揺変数間の関係を検討するために、ピアソンの相関係数を算出した。【結果】60bpmの誤差とX方向平均位置間、90bpmの誤差とY方向の平均位置間、及び合計誤差(全テンポの合計値)と両方向の平均位置間にのみ有意な低い相関が認められた。【結論】児童の規定テンポステップテストにおける誤差変数と重心動揺変数はほとんど関係がなく、両者はテンポに関係なく異なる要因を評価すると判断される。
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