講演情報

[08測-ポ-17]地方在住高齢者にける水中運動と健骨体操の効果検証

*山際 大雅1、村山 敏夫2、西田 唯人1、栗原 裕佳1 (1. 新潟大学大学院自然科学研究科、2. 新潟大学)
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我が国における総人口が減少しているのに対し高齢者の人口は年々増加傾向にあり、令和5年時点で約3600万人となっており高齢者に対する社会保障が課題の一つとなっている。新潟県津南町では健康づくりの取り組みとして温水プールにおける水中運動教室と健骨体操教室を実施している。水中運動は筋力低下や筋肉量の減少、身体機能の低下がみられるサルコペニア、フレイルの予防・改善の運動として適応するとされており、健骨体操は脳刺激、筋刺激、骨刺激により転倒骨折や脳卒中を予防することを目的として実施されている。また、地域の健康教室への参加は運動機能の維持・向上だけでなくメンタルヘルスや社会的フレイルの予防にも繋がるとされている。また、2006年の介護保険制度の改正において介護予防への取り組みとして口腔機能向上が追加されており、健康な生活を送るために必要な身体機能の一つとされている。本研究では新潟県津南町に在住する65歳以上の高齢者を対象に下肢の運動機能と口腔機能の測定を行った。被験者は運動習慣のない非運動群、健骨体操教室に定期的に参加している健骨体操群、水中運動教室に定期的に参加している水中運動群の三群に分類した。運動機能測定の実施前には文部科学省策定の新体力テスト実施要項に基づき日常生活テストによる運動機能測定の実施項目のスクリーニングを行い、測定時の安全を確保した上で実施した。下肢の運動機能はタニタ社製運動機能分析装置ザリッツBM-220を使用した。被験者には実験者の指示で椅子から立ち上がり、座る動作を3回行わせ、立ち上がり時のパワーとスピード、立ち上がり動作中のふらつきを評価した。口腔機能は竹井機器社製健口くんハンディを使用してオーラルディアドコキネシスを実施した。被験者には5秒間で「pa」「ta」「ka」をそれぞれできるだけ早く繰り返し発音するように指示を行い、1秒当たりの発音回数で評価した。

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