講演情報

[08測-ポ-22]女子大学生の健康管理を目的としたBIA法によるFFMI(Fat Free Mass Index)とFMI(Fat Mass Index)の検討

*川端 悠1、三宅 孝昭1、吉井 泉1、小笠原 佑衣1 (1. 大阪公立大学 都市・健康スポーツ研究センター)
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体格を表す指標としてBMI (Body Mass Index)が広く用いられている。BMIは体格を簡便に評価できるが、筋肉量と脂肪量の区別について、考慮されていないことは周知のとおりである。近年、国内における20代女性の1日のエネルギー摂取量は1995年と比較すると減少傾向が見られ、BMI18.5以下の人口は幅広い年代で増加傾向にある。一見、この傾向は肥満症の問題と対極に思われるが、健康障害を招く恐れが指摘されている。本研究はBIA法によってFFMI(Fat Free Mass Index)およびFMI(Fat Mass Index)を測定し、大学生の健康管理に寄与する基礎資料作成を目的とした。対象は大阪府に住む女子大学生723名(18.5±0.8歳、158.9±5.2cm)であった。測定は2022年4月〜10月および2023年4月〜10月に実施された。測定はInBody470が用いられた。得られたFFMIは14.5±1.1、FMIは5.6±1.7であった。その他、関連する測定値は体重が50.7±6.7kg、脂肪量が14.2±4.2kg、体脂肪率が27.6±5.2%、BMIが20.1±2.4であった。女子大学生のFFMIおよびFMIは、1,019名(18〜34歳、BMI:23.1±2.4)を対象としたSuhutz.et.al.(2002)の研究に照らし合わせると25および50パーセンタイル順位に相当し、平均値は、いずれも5%水準で有意差に低かった。本研究から女子大学生のFFMIおよびFMIは低いことが推察され、特にFFMIの改善を目的とした健康管理を検討する必要があると思われる。

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