講演情報
[08測-ポ-23]ジョイント・バイ・ジョイントアプローチによるモビリティ関節の動補正が平衡機能や歩行機能に与える影響の検討
*鯉渕 翔1、樺澤 茉宝2、村山 敏夫3 (1. 新潟大学大学院自然科学研究科、2. 新潟大学大学院現代社会文化研究科、3. 新潟大学)
超高齢社会を迎えた日本は健康寿命の延伸が課題である。厚生労働省によると2040年までに健康寿命を男女ともに2016年に比べて3年以上延伸し、75歳以上とすることを目指している。特に運動不足が問題とされており、Well-beingを目指して楽しく健康になれる運動方法や体操の開発が行われている。ジョイントバイジョイントアプローチによる姿勢への変化を検証した研究は十分ではない。このアプローチにはタオルを使う。これによりストレッチ効果が高まることが筋電図でも確認した。仮説としてタオル体操実施前とタオル体操実施後で姿勢変化を生じさせると考える。そこで本研究はタオルを使用した体操が平衡機能や歩行能力に与える影響についての仮説を検証することを目的とした。対象被験者は健常成人11名とした。実験の試技は我々の研究室が開発をした体操で、両端にポケットが付いた専用タオルを使い、リズミカルな音楽に合わせて運動するという体操とした。実験方法としてはじめに被験者に平衡機能や歩行能力を示す指標でもあるFunctional Reach Test (以下、FRT)と2ステップテストを行う。その後タオル体操を行い再度FRT及び2ステップテストの測定を行う。分析方法としては体操を行う前に測定したFRT及び2ステップテストと体操を行った後に測定したFRT及び2ステップテストの結果を評価指標とした。FRT及び2ステップテストを統計処理ソフトRを用いて分析した結果、FRTは有意差が認められ2ステップテストには有意差が認められなかった。以上よりタオル体操は転倒リスクやバランス能力などの平衡機能を高めることが示唆された。また、タオル体操は上半身の動きを中心のため2ステップテストには有意差が認められなかったと考えられる
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