講演情報
[08測-ポ-30]形態特性の違いが立ち幅跳び動作に与える影響について
*久野 峻幸1、西本 浩章1、野上 展子2 (1. 神戸医療未来大学、2. 大阪成蹊大学)
ジャンプ動作は,陸上競技の走り幅跳び,走り高跳び,バスケットボールやバレーボール,バドミントンなど様々な種目において頻発するダイナミックな身体運動の一つです.学校現場においては,新体力テストの一環として立ち幅跳びが体力の指標に用いられ,特に下肢のパワーや跳躍能力を判定するための重要な項目とされています.本研究では,立ち幅跳びの動作に着目し,形態特性の違いが立ち幅跳びの基本的な動作や効率のよい動きを身に付けるための指導のポイントとなるデータを収集することを目的としています.このデータを取得することで,他者との比較ではなく,自分自身の成長や体の動かし方の発見に繋がり,記録の向上や競技の楽しさ,喜びを味わうことができると考えられます.さらに,自分に合ったトレーニング設定を可能にすることで,個々の能力を最大限に引き出すことを期待したい.被験者は男子大学生15名を対象とした(173.3±5.9cm,69.6±7.0kg,20.3±0.5years).Nintendo Balance Wii Boardの上から被験者に立ち幅跳びを実施させメジャーを用いて記録を測定した.また,立ち幅跳びをさせる際, 左側方からハイスピードカメラ(JVC GC-YJ40 300fps)を用いて撮影し,撮影された動画より頭頂, 耳珠点,肩峰,肩峰,左肘,手首,大転子,膝,外果,第5中足骨を分析点とし,肩関節,肘関節,股関節,膝関節,足関節の角度,角速度を算出した.算出した角度を①準備状態から最大に沈み込むまで,②沈み込んだ状態から足が離れるまで,③足が離れて最高到達点まで,④最高到達点から着地までのそれぞれの局面で比較を行った.各局面で比較を行うことにより,保健体育の授業時に,児童生徒が注目するポイントを明確にすることができ, 体の動かし方の発見につながり記録の向上,競技の楽しさや喜びを味わうことができると推測される.
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