講演情報
[08測-ポ-36]アメリカンフットボール選手の筋力発揮能力の特性について
*佐藤 慶1、富岡 咲紀1、勝見 康平1、権野 めぐみ2、来田 宣幸1、野村 照夫1 (1. 京都工芸繊維大学、2. 名古屋女子大学)
【目的】短時間で大きな力を発揮する能力はスポーツにおいて高いパフォーマンスを発揮するために重要である。短時間での爆発的な力発揮をしたときの力-時間曲線における筋力の上昇率を力の立ち上がり率(RFD)といい、運動能力と関連する能力として重要視されている。アメリカンフットボール選手の膝屈曲伸展筋力における特性やRFDに関して不明な点が多い。そこでアメリカンフットボール選手を対象とした膝伸展及び屈曲筋力の最大筋力とRFDの関係を明らかにすることを目的とした。
【材料および方法】アメリカンフットボール部の選手10名とアメリカンフットボール未経験の大学生9名(新入部員)を対象とした。RFD等速性筋力測定機器Biodexを用いて等尺性の膝関節伸展筋力および屈曲筋力を測定した。測定条件は最大筋力を発揮するよう教示した最大筋力条件を2回と、できるだけ早く最大筋力に到達するよう意識させた最大立ち上がり率条件を3回実施した。算出項目は伸展、屈曲における最大筋力とそのHQ比、RFDについては力発揮開始時点から最大筋力発揮までにおける前半局面であるearly RFDと後半局面であるlate RFD、最大筋力をそれまでに要した時間で除したaverage RFDを算出した。
【結果】アメリカンフットボール選手の最大筋力の平均値について伸展では252.3±21.7Nm、屈曲では118.3±22.5 Nm、HQ比は0.47±0.08であった。未経験の学生の最大筋力については伸展では160.9 ±29.3 Nm、屈曲では93.4 ±19.9Nm、HQ比は0.63±0.17であった。
【考察】選手は練習メニューとして高負荷の筋力トレーニングを行っているため最大筋力が高かったと考えられる。また、HQ比については、選手の値が低値であったことから、筋力トレーニングの際に、屈曲筋力より伸展筋力の強化が中心となっていたと推察される。
【材料および方法】アメリカンフットボール部の選手10名とアメリカンフットボール未経験の大学生9名(新入部員)を対象とした。RFD等速性筋力測定機器Biodexを用いて等尺性の膝関節伸展筋力および屈曲筋力を測定した。測定条件は最大筋力を発揮するよう教示した最大筋力条件を2回と、できるだけ早く最大筋力に到達するよう意識させた最大立ち上がり率条件を3回実施した。算出項目は伸展、屈曲における最大筋力とそのHQ比、RFDについては力発揮開始時点から最大筋力発揮までにおける前半局面であるearly RFDと後半局面であるlate RFD、最大筋力をそれまでに要した時間で除したaverage RFDを算出した。
【結果】アメリカンフットボール選手の最大筋力の平均値について伸展では252.3±21.7Nm、屈曲では118.3±22.5 Nm、HQ比は0.47±0.08であった。未経験の学生の最大筋力については伸展では160.9 ±29.3 Nm、屈曲では93.4 ±19.9Nm、HQ比は0.63±0.17であった。
【考察】選手は練習メニューとして高負荷の筋力トレーニングを行っているため最大筋力が高かったと考えられる。また、HQ比については、選手の値が低値であったことから、筋力トレーニングの際に、屈曲筋力より伸展筋力の強化が中心となっていたと推察される。
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