講演情報

[08測-ポ-40]ウェアラブルデバイスとソフトウェア・アプリケーションを用いたコンディションモニタリングツールの開発

*清水 潤1、中村 真理子1 (1. 日本スポーツ振興センター、国立スポーツ科学センター)
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【背景】近年、比較的安価で購入可能な市販のウェアラブルデバイスは、健康パラメータの継続的なモニタリングに広く使用されている。ウェアラブルデバイスから得られる心拍数、活動量、睡眠状態などからアスリートのコンディション評価が可能であり、その有用性が報告されている。ウェアラブルデバイスを用いてコンディションデータを得ることは容易になってきているが、スタッフがそれらデータをモニタリングしたい場合いくつか検討すべき課題がある。1つ目は、ウェアラブルデバイスから得たデータをスタッフへ転送するのは手間となる。2つ目は、アスリートのコンディション管理に必要な項目が一つのデバイス、アプリケーションだけで賄えない場合があるため、複数箇所から取得したデータを統合する必要がある。3つ目は、複数人のコンディションデータを日々収集するためには、可能な限り自動化されていることが望ましい。
【目的】複数アスリートの日々のコンディションデータを収集し分析できる仕組みを構築することを目的とした。
【方法】装着感、データ精度、容易にデータ取得できるかを考慮し、OURA ringを採用した。また、ウェアラブルデバイスから取得できない主観的データ収集にはハイパフォーマンススポーツセンターで開発を行っているLINE版AthletesPortを利用した。AthletesPortとOURA ringを連携することで、デバイス、アプリケーション間のデータ連携を行った。
【結果及び考察】連携された日々のデータはアスリート毎にCSVが作成され、CSVをExcelへインポートすることでデータ分析できるようにした。本研究でのツールを利用することで、日々のデータ収集、分析にかかる時間を大幅に低減させることができ、アスリートのコンディションを日々観察する手間を削減できることが示唆された。

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