講演情報
[08測-ポ-44]急制動時のペダル操作における生体情報の時系列評価運転姿勢の変化に着目して
*栗原 裕佳1、西田 唯人1、山際 大雅1、村山 敏夫2 (1. 新潟大学大学院自然科学研究科、2. 新潟大学)
ペダル操作不適による交通事故防止のために、ドライバーのペダル操作に関する研究成果が自動車の安全機能へと応用されている。従来の研究では自動車急制動のペダル操作を行う右足に着目する研究が大半であるが、フットレストに置く左足を効果的に使用することでペダル操作に好影響を及ぼすとの報告もある。以上から本研究では左右の筋活動や足底圧が相互に及ぼす影響を明らかにし、自動車急制動時における左足の役割について解明することを目的とした。実験車両を用い、自動車急制動時を想定したペダル踏み換え実験を実施した。被験者に筋電センサを貼付し、インソール型の足底圧計を装備させた。実験車両に乗車させ、普段の運転姿勢となるようシートを調節させた。先行研究から理想的な運転姿勢とされる膝関節角度125±10度の標準姿勢を基準とし、-20度した前傾姿勢、+20度した後傾姿勢の3姿勢で運転姿勢を定義した。被験者にはアクセルペダルを2000回転で維持させ、同時に声に出して50からカウントダウンさせた。カウントダウンの最中に実験車両前方に配置したLEDライトを青色から黄色、赤色に変化させた。LEDライトが黄色から赤色に変化したタイミングで被験者に素早くブレーキペダルへと踏み換えさせ、5秒間踏み込みを維持させた。評価指標として光刺激からブレーキ作動に要した反応時間(Reaction Time ; 以下、RT)と筋活動量%MVC、足底圧[N]を設定した。 また、脚部における左右の筋活動と足底圧の時系列波形に対して相互相関を算出し、左右の筋及び足底圧の関係性について評価を行った。また、3姿勢分の相互相関を算出し、姿勢の変化によるペダル操作の影響についても検討を行った。
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