講演情報

[08測-ポ-46]成人におけるPhysical Literacyと健康関連Quality of lifeの関連

*許 東海1、松永 美咲1、松井 公宏1、鈴木 宏哉1 (1. 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科)
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本研究では成人におけるPhysically Literacy(PL)と健康関連QOL の関係を明らかにすることを目的とした。対象者はインターネット調査会社に登録している18歳から64歳までのモニターであった。本研究では性・年齢ごとに均等割り付けを行い有効な回答が得られた成人男女940人(年齢:41.76±13.23歳)を分析した。日本語版PL4Lおよび日本語版WHOQOL-26尺度を用いてPLおよびQOLを得点化した。PL4Lは身体領域、感情領域、認知領域、社会領域の4領域から構成され領域ごとの得点率と領域ごとの得点率を平均したPL得点を算出した。t検定を用いてPL得点の性差を、単相関分析を用いてPL得点と年齢の関係を検討した。またPL得点とQOL得点の単相関係数を算出した。最後にPL得点とQOL得点の関連性を検討するために、性・年齢を考慮した重回帰分析を実施した。 t検定の結果、PL得点は男性が女性よりも有意に高かった(p < 0.01)。また男女ともに年齢とPL得点の間に有意な相関は見られなかった(男性:-0.08、女性:0.07)。PL得点とQOL得点の単相関係数は男性が0.43、女性が0.42だった。領域ごとに単相関係数の違いを見ると、最も相関係数が高かったのは感情領域(男性:0.44、女性:0.45)であり、最も低かったのは男性が社会領域(0.32)、女性が身体領域(0.23)であった。重回帰分析の結果、PLはQOLと有意な正の関連性を示した(β = 0.43、p < 0.01)。以上のことから、性・年齢に関わらず、PLが高い成人ほどQOLが高いことが示された。

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