講演情報

[08測-ポ-49]メジャーリーグにおけるルール改正前後での打者成績の比較守備シフトの制限に着目して

*瀧柳 祐介1、廣津 信義1 (1. 順天堂大学)
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近年のメジャーリーグ(MLB)ではルール改正が積極的に行われている。2023年シーズンでは守備位置の制限に関するルール改正が行われた。今回は守備位置の制限に着目して研究を行っている。2010年代中盤以降のMLBでは打者の打球傾向に合わせて野手をポジショニングすることがトレンドになっていた。そのため、ゴロ打球時にヒットが生まれにくくなり、打者は積極的にフライを打つようになった。対して投手は高めに直球を、低めに変化球を多く投球し、三振を奪いにいくスタイルが主流となっていた。その結果、本塁打数と三振数に増加傾向がみられ、本塁打数に関しては、2015年から2019年にかけて1年間あたり合計で1867本増加し、三振数に関しては5377回増加していた。守備シフトは特に単打の減少に影響を与えると考えられ、同期間で2069本減少している。また、Ball In Play(BIP)の数も4720回減少している。MLBはBIPや単打を増加させ、本塁打と三振数を抑えるために、守備位置の移動を制限するルールに改正した。本研究では守備位置の移動の制限がリーグ内の打者成績にどのような変化を与えたのか分析を行う。本研究ではルール改正前(2021,2022)とルール改正後(2023,2024)の年間成績を対象に分析を行う。ただし2024年に関してはシーズン中のため、オールスターゲーム前までの成績を対象とする。対象は各シーズンで150打席以上出場した選手とし、2024年に関しては90打席以上とする。また、打者タイプ別での変化も分析するため、各打者の打球傾向などから分類し、それぞれの成績の変化を分析する。データはBaseball Savant、Baseball-reference、Fan Graphsから引用する。今回はルール改正前後の打率、単打数、BIP数、本塁打数、三振数を比較した結果について報告する。

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