講演情報
[06経-ポ-01]本法人と各校指導者との協働による部員の自主性・計画性を育む練習プログラムの検討・実践中学校バレーボール合同練習会を通して持続可能な運動部活動を追求する
*山田 稔1、菊山 直幸1、星野 実1、山田 快2 (1. NPO学校教育・スポーツ教育開発研究会、2. 法政大学)
【背景・目的】NPO法人「学校教育・スポーツ教育指導法開発研究会」は、30年間継続して春・夏・冬の休業期間中に「中学校バレーボール合同練習会(以下、練習会とする)」を開催している。ねらいは、部員へは「個人やチームの実態に即した練習の提供」、指導者へは「実践的指導力の向上」と「仲間づくり」である。地域移行の課題として地域格差や経済格差が明らかになった。運動部活動の持続可能性を追求するには、部員や指導者にとって望ましい取組を構築することが重要と考えた。そこで練習会のプログラムが、今後の学校部活動の方向性を示すことになると考え、成果を検討することを目的とした。
【研究方法・調査時期】首都圏で練習会に参加した部員に対して、練習会の前後に質問紙調査を実施した。調査時期は、2024年3月であった。分析では、5つの中学校のバレーボール部に所属する58名を対象とした。調査では、深見・岡澤(2018)の部活動の形成的評価尺度及び桂・中込(1990)の部活動適応感尺度を構成する「部内における自己有能感」、「種目・部活動へのコミットメント」の2つの下位尺度を使用した。
【結果】練習前後で対応のあるt検定を実施したところ、「自主的・計画的な練習」について、練習前の得点よりも練習後の得点が有意に高かった(p<0.05)。次に部活動の形成的評価尺度を独立変数、部活動適応感尺度の2つの下位尺度を従属変数として重回帰分析を行ったところ、練習前の「指導者との充実したコミュニケーション」が練習後の「種目・部活動へのコミットメント」を有意に予測していた(p<0.05)。
【考察】練習会のプログラムが、部員の自主的・計画的な練習への参加意識の向上に有効であった。練習会の前にチームの指導者との充実したコミュニケーションを取ることが、種目・部活動へのコミットメントを高めることに有効であった。
【研究方法・調査時期】首都圏で練習会に参加した部員に対して、練習会の前後に質問紙調査を実施した。調査時期は、2024年3月であった。分析では、5つの中学校のバレーボール部に所属する58名を対象とした。調査では、深見・岡澤(2018)の部活動の形成的評価尺度及び桂・中込(1990)の部活動適応感尺度を構成する「部内における自己有能感」、「種目・部活動へのコミットメント」の2つの下位尺度を使用した。
【結果】練習前後で対応のあるt検定を実施したところ、「自主的・計画的な練習」について、練習前の得点よりも練習後の得点が有意に高かった(p<0.05)。次に部活動の形成的評価尺度を独立変数、部活動適応感尺度の2つの下位尺度を従属変数として重回帰分析を行ったところ、練習前の「指導者との充実したコミュニケーション」が練習後の「種目・部活動へのコミットメント」を有意に予測していた(p<0.05)。
【考察】練習会のプログラムが、部員の自主的・計画的な練習への参加意識の向上に有効であった。練習会の前にチームの指導者との充実したコミュニケーションを取ることが、種目・部活動へのコミットメントを高めることに有効であった。
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