講演情報
[06経-ポ-07]国外における日本人競技指導者のグローバル・キャリア構築体操競技における指導者のキャリア・トランジションを事例として
*石井 十郎1、浪越 一喜2、青木 通3 (1. 東海大学、2. 帝京大学、3. 文京学院大学)
日本で長きにわたり指導実績をつんだ有名な競技指導者が他国において各種目の普及・振興に尽力してきたが、近年ではサッカーのように若手競技指導者が他国へ渡り、自身のキャリアをグローバルに構築しようとする事例も見られるようになった。各種目の日本協会の事業内容や協力体制あるいは競争関係のグローバル化が進む中で、競技指導者や組織運営のグローバル化への対応がより重要性を増すことが考えられる。しかしながら欧米と比較し、競技指導者のキャリアのグローバル化は進んでいないのが現状であろう。さらには、日本スポーツ協会をはじめとする各種競技団体などによって指導者資格制度の充実化が図られているが、若手競技指導者が常勤雇用の指導者として成長する機会を得ることが困難な環境にあり、競技指導から離れざるを得ない状況は多くの競技でも抱える課題であろう。
そこで本研究は、競技指導者のグルーバル化を推進するための課題を検討するために、海外を拠点としてグローバル・キャリアを構築した競技指導者が、ナショナルコーチとしての重要な資質や能力をどのように獲得できたのかを明らかにすることを目的とした。具体的には、世界選手権優勝者を育成した海外ナショナルチームに所属する日本人コーチを対象にして、キャリア・トランジション・モデルを参考しながら競技指導者の経験を整理し、SPLISSモデルで示された国際競技力に影響を与える9つの要素を備えていく過程を明らかにすることを試みた。
主な結果として、国内の競技指導者が担う役割と異なり、選手の指導以外に大会運営や指導者育成、有力選手の発掘や引退後のキャリアサポート、資金調達などの交渉まで多岐にわたる役割を担う過程が明らかになった。そして、グローバル・キャリアの構築を推進するためには、様々な役割を国外で十分かつ効率的に果たすための国内における各種目団体の理解と支援策などが課題として示唆された。
そこで本研究は、競技指導者のグルーバル化を推進するための課題を検討するために、海外を拠点としてグローバル・キャリアを構築した競技指導者が、ナショナルコーチとしての重要な資質や能力をどのように獲得できたのかを明らかにすることを目的とした。具体的には、世界選手権優勝者を育成した海外ナショナルチームに所属する日本人コーチを対象にして、キャリア・トランジション・モデルを参考しながら競技指導者の経験を整理し、SPLISSモデルで示された国際競技力に影響を与える9つの要素を備えていく過程を明らかにすることを試みた。
主な結果として、国内の競技指導者が担う役割と異なり、選手の指導以外に大会運営や指導者育成、有力選手の発掘や引退後のキャリアサポート、資金調達などの交渉まで多岐にわたる役割を担う過程が明らかになった。そして、グローバル・キャリアの構築を推進するためには、様々な役割を国外で十分かつ効率的に果たすための国内における各種目団体の理解と支援策などが課題として示唆された。
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