講演情報

[10保-ポ-02]小規模特認校に通学する児童の生活リズムと身体活動量および自律神経系指標について

*塚本 未来1、山田 秀樹1 (1. 東海大学)
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【背景】近年,子どもの睡眠不足,朝食の欠食,身体活動の不足等,健康への影響が懸念されている.小規模特認校は心身の健康増進を図り,学校独自の体力づくりを積極的に取り入れ活動している.【目的】小規模特認校に通学する児童の生活リズムと身体活動量および自律神経系指標について調査することを目的とした.【方法】小規模特認校に在籍する小学5,6年生を対象とした.対象者は,水曜日を初日とした連続する7日間において生活習慣調査を連続的に行い,土日を挟んだ金曜日と月曜の2回,自律神経系指標の測定を実施した.1週間の生活習慣調査は,メディア時間,運動,睡眠,起床時体温,食事,入浴時刻,排泄等について,児童が選択および記述できる調査票を使用した.睡眠については「就寝時刻」と「起床時刻」「睡眠時間」を記述させ,睡眠中央時刻(就寝時刻+睡眠時間/2)を算出した.歩数の測定は,活動量計HJA-750C(オムロンヘルスケア社製)を1週間腰部に装着してもらった.自律神経系指標の評価には,始業前の時間帯にパルスアナライザープラスビューTAS9 VIEW( YKC社製)を用いた.【結果】生活リズムは平日と休日に大きな違いがなく,全国の児童のデータと比較しても良い状況であった.睡眠状況は,平日に比べ休日で遅寝遅起きになるものの,社会的時差が生じるような時間ではなかった.身体活動は,中強度(3メッツ)以上の有酸素性の身体活動が60分以上確保されていた.自律神経系指標は,交感神経・副交感神経ともに良好である一方,社会的時差ぼけが生じた場合は,自律神経指標に負の影響がみられた.【結論】小規模特認校では,現代的健康課題に対応すべく,基本的生活習慣の定着や自然環境における身体活動が期待できる.

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