講演情報
[09方-ポ-11]バレーボールにおけるスポーツの社会的な課題へのアプローチ社会人クラブチームのバレーボール大会から
*矢作 拓也1、石手 靖2 (1. 慶應義塾高等学校、2. 慶應義塾大学)
国内のスポーツを取り巻く社会的な課題は広範囲におよび様々である。ここでは、スポーツ人口の拡大への取り組みや小中学生の運動能力の低下、運動時間の減少等に着目する。昨今、バレーボール界では、小学校、中学校、高校、大学、社会人のいずれのカテゴリーにおいても、部活動以外でバレーボールをする環境は少ない傾向にある。加えて、運動部活動の地域移行への対処については、直面している課題の一つである。したがって、バレーボールが出来る新たな環境作りへの取り組みは必須であると考える。これまで社会人のカテゴリーにおいては、バレーボールの出来る種々の環境を展開してきたが、クラブチーム数が減少していることでその受入容量も減少した。また、クラブチームの運営面においては、チーム管理、クラブ員の指導、クラブ員の勧誘に関する情報や経験が少ないこともあり、バレーボールの未経験者や学校卒業後の生徒および学生がバレーボールに関わっていく場所が整っていない。そこで今回の研究では、2000年より、その主な趣旨として「大人のアマチュアスポーツにも新しいにぎわいを!」を掲げ、社会人クラブチームのバレーボール大会として発足したFOUREX LEAGUE INTERNATIONAL CLUB VOLLEYBALL CHAMPIONSHIP(以下、FLV)を紹介するとともに、その予選にあたる大会の参加チームへの活動状況の調査(アンケートおよびヒヤリング)結果を報告する。そして、この結果から今後のバレーボールの普及における環境構築に必要な条件を分析し、課題解決に役立てる。
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