講演情報
[09方-ポ-31]体操競技の跳馬における〈カサマツとび後方かかえ込み宙返り〉の道しるべ処方構成分析的研究
*内田 隼人1 (1. 筑波大学体育系/筑波大学コーチング学学位プログラム)
【研究目的】
本研究で取り扱う「カサマツとび後方かかえ込み宙返り(以下〈リ・セグゥアン〉とする)」は現行の採点規則(日本体操協会,2022)において、最高価値点の6.0に位置付けられており、他選手よりも高得点を獲得するためにも価値ある技といえる。しかし、現在までにこの技の技術情報や練習段階が明らかにされた研究はほとんど見られない。
そこで本研究では、この技を学習する選手への「手引き」となるような「道しるべ処方構成分析」(金子,2005,p.227)を行い〈リ・セグゥアン〉の習得を目指す選手や指導者の助けとなるような技術情報や練習段階を明らかにすることを目的とする。
【研究方法】
本研究は、発表者自身の〈リ・セグゥアン〉の動感形態を明らかにした、『跳馬における「カサマツとび後方かかえ込み宙返り」に関する動感地平論的研究』(内田,2023,pp27-44.)を先行研究とする。そして先行研究で明らかにされたコツを他の選手に発生させるための指導法として、そのコツと類縁性をもった動感アナロゴンを順序立てて「易」から「難」へと階層的に体系化することで、運動感覚の伝承手順を構築する。
具体的にはこの技の初心者に、〈リ・セグゥアン〉特有の「着手から突き起こし」における動感形態を発生させるべく、「着手から突き起こし」に関する動感アナロゴン的段階練習を実施した。指導法の詳細については発表において言及する。
【結語】
本研究において〈リ・セグゥアン〉特有の「着手から突き起こし」の動感形態を発生させるための指導法を考案し、この技の初心者であっても「側方倒立回転のように身体の回転を継続させながら上昇する」という動感を発生させることができた。しかし今後の課題として実際に〈リ・セグゥアン〉の実施に至るには「側方倒立回転のような突き起こし」にひねりを有効に合成するための動感アナロゴンの開発が必要となるであろう。
本研究で取り扱う「カサマツとび後方かかえ込み宙返り(以下〈リ・セグゥアン〉とする)」は現行の採点規則(日本体操協会,2022)において、最高価値点の6.0に位置付けられており、他選手よりも高得点を獲得するためにも価値ある技といえる。しかし、現在までにこの技の技術情報や練習段階が明らかにされた研究はほとんど見られない。
そこで本研究では、この技を学習する選手への「手引き」となるような「道しるべ処方構成分析」(金子,2005,p.227)を行い〈リ・セグゥアン〉の習得を目指す選手や指導者の助けとなるような技術情報や練習段階を明らかにすることを目的とする。
【研究方法】
本研究は、発表者自身の〈リ・セグゥアン〉の動感形態を明らかにした、『跳馬における「カサマツとび後方かかえ込み宙返り」に関する動感地平論的研究』(内田,2023,pp27-44.)を先行研究とする。そして先行研究で明らかにされたコツを他の選手に発生させるための指導法として、そのコツと類縁性をもった動感アナロゴンを順序立てて「易」から「難」へと階層的に体系化することで、運動感覚の伝承手順を構築する。
具体的にはこの技の初心者に、〈リ・セグゥアン〉特有の「着手から突き起こし」における動感形態を発生させるべく、「着手から突き起こし」に関する動感アナロゴン的段階練習を実施した。指導法の詳細については発表において言及する。
【結語】
本研究において〈リ・セグゥアン〉特有の「着手から突き起こし」の動感形態を発生させるための指導法を考案し、この技の初心者であっても「側方倒立回転のように身体の回転を継続させながら上昇する」という動感を発生させることができた。しかし今後の課題として実際に〈リ・セグゥアン〉の実施に至るには「側方倒立回転のような突き起こし」にひねりを有効に合成するための動感アナロゴンの開発が必要となるであろう。
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