講演情報
[09方-ポ-39]競技ダンスにおける競技力に関する研究
*内田 光則1、青山 亜紀1 (1. 日本大学大学院)
競技力とは、競技を遂行するための能力であり、体力、技術力、戦術力、精神力で構成されている(青山,2017)。競技スポーツにおけるアスリートは、目標としている試合に向けて競技力の各構成要素を向上させるのみならず、1つのまとまりとして機能させるために計画的に作り上げていく必要がある。この競技力の構成要素は各競技特性によって重要度が異なり、一般的には測定スポーツでは「体力」、判定スポーツでは「戦術力」、評定スポーツでは「技術力」の重要度が高いと考えられている。したがって、適切なトレーニング計画を立案するためには、各競技種目の競技力の構成における正確な理解が必要となる。陸上競技をはじめとする測定競技を対象とした先行研究においては、このような競技特性における競技力の要素の重要度を理解した上で、理論に基づいたトレーニング計画モデルが示されている。一方、競技ダンスでは、競技特性による競技力の構成要素についての詳細な検討は行われておらず、これまで試合に向けてどのように競技力を計画的に作り上げていくのかということを詳細に検討した研究も行われてこなかった。競技ダンスは、評定競技に分類されるため技術力の重要性が高いと推察されるが、前述したように実際の競技ダンスの競技力の詳細については不明確なままである。以上のことから本研究では、競技ダンスにおける競技力の構成を明確にすることにより、競技ダンサーの試合に向けた準備の方法を検討するための基礎的知見を得ることを目的とする。調査方法は、Googleフォームを用いたアンケート調査を行う。対象者はアマチュア強化・準強化指定選手61名とする。調査項目は、①競技ダンスにおける競技力の要素の重要度、②試合準備期間内で練習された競技力の要素の割合とする。
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