講演情報

[09方-ポ-22]Olympic Games Tokyo 2020に向けた競技力形成に関する研究直接的試合準備に着目して

*豊田 翼1、澤野 大地2、青山 亜紀2 (1. 日本大学大学院、2. 日本大学)
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2019年に新型コロナウイルス感染症(以下コロナウイルスとする)によりパンデミックが引き起こされた。このことにより、日常生活は当然のこと、陸上競技界においても様々な問題が生じた。政府からコロナウイルス対策の特別措置法によって制定された緊急事態宣言によって、トレーニング活動の制限や出場可能な試合数が激減したことなどが挙げられる。その中でも最大の問題は、2020年に開催予定であった東京2020オリンピック競技大会(以下東京オリンピックとする)の1年延期が2020年3月に急遽決定したことである。これらの問題は、スポーツ・トレーニング学の分野から着目した場合、オリンピックに向けた競技力形成に大きな誤算が生じ、東京オリンピックでの競技パフォーマンスに影響を及ぼした可能性が示唆される。オリンピックサイクルという、オリンピックに向けた長期的プロセスに関するこれまでの研究において、オリンピック開催年は最も重要であること、またオリンピック開催年においては、最重要試合に向けた直接的試合準備期間の出来栄えが最重要試合の結果を左右する可能性が示されている(プラトーノフ,2017)。しかし、これまでスポーツ・トレーニング学の分野において、直接的試合準備期間に焦点を置き、詳細に検討した研究はあまり行われていない。
 したがって本研究では、オリンピックサイクルが5年間に延長したことによって、東京オリンピックに向けた競技力形成プロセス、その中でも特に重要性が高いと考えられている直接的試合準備期間にどのような影響を及ぼしていたのか(試合数、競技パフォーマンス)を明らかにすることを目的とした。なお、本研究の詳細は当日報告する。

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