講演情報
[09方-ポ-26]ハンマー投のターン局面におけるハンマーヘッドの加速の意識
*吉田 明大1、髙本 恵美2 (1. 大阪体育大学大学院、2. 大阪体育大学)
『目的』ハンマー投はスイング、ターン、リリースの3つの局面で構成され、ハンマー投の記録に最も影響する要因はリリース時のハンマーヘッド初速度であり(坂東ほか,2006;池上ほか,1994)、ターン局面でハンマーヘッド速度を向上させる必要がある。藤井(2008)は、ハンドル先行距離を獲得した状態でワイヤーに張力を加えることによって、また、坂東ほか(2006)は回転の中心方向にハンマーを引くことによってハンマーヘッド速度を高めている可能性を示唆している。室伏(1994)は両足支持期で倒れ込むことや身体の捻りを戻すことによって加速を促すことができると述べているが、実際どのように加速しようとしているのかは明確に示されていない。本研究では、ターン局面における加速の意識に着目し、記録およびハンマーヘッド速度の変化と意識との対応について探ることとする。
『方法』ハンマー投競技者9名(自己ベスト:57.96m ±5.18m)に全力投擲を行わせ、記録の測定を行った。 ハイスピードカメラ(撮影スピード毎秒120コマ,露出時間1/1000)を3台用い、DLT法により三次元座標を算出した。動作分析ソフトを用い、手動デジタイズし、ハンマーヘッドの座標値を得たのち、平滑化を行い、ターン中のハンマーヘッド速度を算出した。試技終了後、投擲中の意識について半構造化インタビューを行った。
『結果』記録の最も高い対象者は、“両足接地してから左後ろ投擲方向にかけていく意識”をしており、接地した瞬間にハンマーヘッドの加速をしようとしていた。一方、記録が最も低い対象者は、“投擲方向真後ろに体重をかける意識”でハンマーヘッドがローポイントになった瞬間に加速しようとしていた。これらの結果から、記録が高い対象者は自身の動作を起点に加速の意識をしており、記録が低い対象者はハンマーヘッドを起点に加速の意識をしていることが確認できた。
『方法』ハンマー投競技者9名(自己ベスト:57.96m ±5.18m)に全力投擲を行わせ、記録の測定を行った。 ハイスピードカメラ(撮影スピード毎秒120コマ,露出時間1/1000)を3台用い、DLT法により三次元座標を算出した。動作分析ソフトを用い、手動デジタイズし、ハンマーヘッドの座標値を得たのち、平滑化を行い、ターン中のハンマーヘッド速度を算出した。試技終了後、投擲中の意識について半構造化インタビューを行った。
『結果』記録の最も高い対象者は、“両足接地してから左後ろ投擲方向にかけていく意識”をしており、接地した瞬間にハンマーヘッドの加速をしようとしていた。一方、記録が最も低い対象者は、“投擲方向真後ろに体重をかける意識”でハンマーヘッドがローポイントになった瞬間に加速しようとしていた。これらの結果から、記録が高い対象者は自身の動作を起点に加速の意識をしており、記録が低い対象者はハンマーヘッドを起点に加速の意識をしていることが確認できた。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン