講演情報
[09方-ポ-32]体操競技選手における怪我前後の動感志向性の変化に関する研究ACL受傷後の始原身体知に着目して
*杉山 圭奈1、廣田 修平2、永谷 稔2、竹田 唯史2 (1. 北翔大学大学院、2. 北翔大学)
近年の体操競技における技の高難度化傾向には目覚ましいものがあり、いくつもの高難度の新技登録と、その技術開発の努力が日々続けられている。一方で、技の習得過程における怪我やそれに伴う学習停滞、学習障害に陥る選手も常に存在している。また、体操競技を対象とした研究は技術習得や運動構造解明など、技を軸にしている研究が多い傾向にあるが、怪我やそれに伴う学習停滞から競技復帰をする際の医学的あるいは筋力、生理学的側面からではない、動感志向性の変化に焦点を当てた研究は見当たらない。
筆者は怪我やそれに伴う学習停滞を経験した学習者が抱える運動感覚のずれを安全に早期に克服し、運動を覚え直す再構築の過程の道筋の立て方や方法を提示することを目的として、女子体操競技のゆか運動における〈後方伸身2回宙返り〉の覚えなおしに着目して研究を行っていた。しかし、研究を進めていく過程で本題の技に至る以前の始原身体知の怪我前後の変化を認識するようになった。怪我後は怪我前に比べ運動時の動感志向性が変化し、以前と全く同じ意識下で運動を実施することが困難になると筆者は考える。
そこで本発表では体操競技選手における前十字靭帯損傷前後の始原身体知の具体的な変化を筆者自身を事例として発生運動学の立場から考察し、得られた知見を提示する。
筆者は怪我やそれに伴う学習停滞を経験した学習者が抱える運動感覚のずれを安全に早期に克服し、運動を覚え直す再構築の過程の道筋の立て方や方法を提示することを目的として、女子体操競技のゆか運動における〈後方伸身2回宙返り〉の覚えなおしに着目して研究を行っていた。しかし、研究を進めていく過程で本題の技に至る以前の始原身体知の怪我前後の変化を認識するようになった。怪我後は怪我前に比べ運動時の動感志向性が変化し、以前と全く同じ意識下で運動を実施することが困難になると筆者は考える。
そこで本発表では体操競技選手における前十字靭帯損傷前後の始原身体知の具体的な変化を筆者自身を事例として発生運動学の立場から考察し、得られた知見を提示する。
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