講演情報
[11-1300-1add]糖尿病学における理学療法士の役割と期待
植木 浩二郎 (国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所 糖尿病研究センター長
一般社団法人日本糖尿病学会 理事長)
一般社団法人日本糖尿病学会 理事長)

1987年:東京大学医学部医学科卒業
1987年:東京大学医学部附属病院内科 研修医
1988年:自治医科大学附属病院内科 レジデント
1989年:東京大学医学部第三内科入局
1992年:朝日生命糖尿病研究所 研究員
1997年:Harvard大学Joslin Diabetes Centerポストドクトラルフェロー
2001年:同Instructor
2004年:東京大学大学院医学系研究科 21世紀COEプログラム 特任助教授
2007年:東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科 准教授
2011年:東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 診療科長(兼任)
2014年:東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病科学講座 特任教授
2016年:国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長
国立国際医療研究センター病院 第一内分泌代謝科医長(兼任)
2020年:国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部長(兼任)
東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病学講座教授(兼任)
2025年:(改組により)国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所
糖尿病研究センター長
1987年:東京大学医学部附属病院内科 研修医
1988年:自治医科大学附属病院内科 レジデント
1989年:東京大学医学部第三内科入局
1992年:朝日生命糖尿病研究所 研究員
1997年:Harvard大学Joslin Diabetes Centerポストドクトラルフェロー
2001年:同Instructor
2004年:東京大学大学院医学系研究科 21世紀COEプログラム 特任助教授
2007年:東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・代謝内科 准教授
2011年:東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 診療科長(兼任)
2014年:東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病科学講座 特任教授
2016年:国立国際医療研究センター研究所 糖尿病研究センター長
国立国際医療研究センター病院 第一内分泌代謝科医長(兼任)
2020年:国立高度専門医療研究センター 医療研究連携推進本部長(兼任)
東京大学大学院医学系研究科 分子糖尿病学講座教授(兼任)
2025年:(改組により)国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所
糖尿病研究センター長
近年、治療の進歩により血糖・血圧・脂質などの脳心血管疾患の危険因子管理が改善してきていることを反映して、我が国でも海外でも脳卒中や心血管疾患による糖尿病患者の死亡は減少してきている。さらに最近では、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬のように、血糖降下作用以外の臓器保護作用があると考えられる薬剤も登場し、大規模臨床試験などでは脳心血管疾患の2次予防や腎症の重症化予防のエビデンスも多く集積されつつある。糖尿病専門医の診療下では糖尿病を持つ人の死亡時年齢は、糖尿病を持たない人と変わらないことが日本糖尿病学会の調査で明らかになっている。一方、特に若年者の肥満の管理による糖尿病の発症予防・重症化予防と、高齢者におけるサルコペニア・フレイルの予防・管理による糖尿病の重症化の抑制と併存疾患の治療効果の向上は、ともに重要であり、そのためには適切な栄養療法と運動療法やリハビリテーションが必須である。また運動療法・リハビリテーションは、薬物療法の効果の増強やポリファーマシーの改善にも有用であり、理学療法士の役割は大きい。最近では、糖尿病の寛解が実現するようになっているが、治癒を目指した治療法の開発についても言及する。
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