講演情報
[P-5-1]当院の透析中リハビリテーションの実態調査
*金光 伸弥1、武田 昭1、江口 悟1、保田 直宏1、高尾 卓1 (1. 医療法人 寿尚会 洛陽病院)
キーワード:
透析中リハビリテーション、終了事由、継続期間
【はじめに】2018年に腎臓リハビリテーションガイドラインが発行され、透析患者においても積極的に運動することが推奨されている。さらに近年では透析中にリハビリテーション(以下透析中リハ)を行う施設も増えてきている。しかし外来透析中リハについて、その実施状況等を調査しているものは見当たらない。当院では2018年から透析中リハを実施しており、現状を明らかにするため当院の実施状況の調査を行ったので報告する。
【方法】対象は2018年6月から2025年5月まで当院で透析中リハを行った患者13名(男性8名,女性5名、リハ開始時平均年齢84.4±5.8歳)を対象とし透析歴、リハ終了理由、リハ継続期間を後方視的に調査した。
【結果】透析歴は最短12ヶ月、最長528ヶ月、中央値は84ヶ月であった。2025年5月において、リハを継続している患者は5名で、リハ継続期間は[6,8,19,26,30ヶ月]。リハ終了者は8名で、リハ終了理由は①入院や死亡等体調悪化、②要介護被保険者等で標準的算定日数上限、③疼痛や全身倦怠感など本人の申し出の3つに大別された。リハ継続期間はリハ終了理由別に①のリハ終了者が3名でリハ継続期間は[7,24,48ヶ月]、②のリハ終了者が2名でリハ継続期間は[5・5ヶ月]、③のリハ終了者が3名でリハ継続期間は[1,3,6カ月]であった。
【結論】今回当院の調査ではリハ終了者を含め13名中9名、約7割がリハ継続期間6ヶ月を超える長期介入だった。正木らによると2023年末時点での透析患者の平均透析歴は7.48年であり、また10年以上の透析歴を持つ患者は27.7%に達していた。透析歴の長い患者は年々増加しており、今後さらに増えていくことが予想される。外来透析患者は多くの場合かかりつけの病院・診療所など1ヶ所で透析治療を続けるため、必然的にリハも長期間関わることとなる。また透析患者は原疾患や合併症の進行、加齢などにより身体機能・ADLが徐々に低下していく。そのため透析中リハでは短期間での機能回復・社会復帰を目指すようなリハ介入ではなく、長期介入を前提とした多角的な視点で患者個々の全身状態、身体機能、ニーズ等日々の変化に合わせて、リハ目標やリハプログラムを立案・修正していく能力が求められると考える。
倫理的配慮:
個人が特定できないように十分な倫理的配慮を行った。また、研究参加について説明し本人から口頭にて同意を得た。
【方法】対象は2018年6月から2025年5月まで当院で透析中リハを行った患者13名(男性8名,女性5名、リハ開始時平均年齢84.4±5.8歳)を対象とし透析歴、リハ終了理由、リハ継続期間を後方視的に調査した。
【結果】透析歴は最短12ヶ月、最長528ヶ月、中央値は84ヶ月であった。2025年5月において、リハを継続している患者は5名で、リハ継続期間は[6,8,19,26,30ヶ月]。リハ終了者は8名で、リハ終了理由は①入院や死亡等体調悪化、②要介護被保険者等で標準的算定日数上限、③疼痛や全身倦怠感など本人の申し出の3つに大別された。リハ継続期間はリハ終了理由別に①のリハ終了者が3名でリハ継続期間は[7,24,48ヶ月]、②のリハ終了者が2名でリハ継続期間は[5・5ヶ月]、③のリハ終了者が3名でリハ継続期間は[1,3,6カ月]であった。
【結論】今回当院の調査ではリハ終了者を含め13名中9名、約7割がリハ継続期間6ヶ月を超える長期介入だった。正木らによると2023年末時点での透析患者の平均透析歴は7.48年であり、また10年以上の透析歴を持つ患者は27.7%に達していた。透析歴の長い患者は年々増加しており、今後さらに増えていくことが予想される。外来透析患者は多くの場合かかりつけの病院・診療所など1ヶ所で透析治療を続けるため、必然的にリハも長期間関わることとなる。また透析患者は原疾患や合併症の進行、加齢などにより身体機能・ADLが徐々に低下していく。そのため透析中リハでは短期間での機能回復・社会復帰を目指すようなリハ介入ではなく、長期介入を前提とした多角的な視点で患者個々の全身状態、身体機能、ニーズ等日々の変化に合わせて、リハ目標やリハプログラムを立案・修正していく能力が求められると考える。
倫理的配慮:
個人が特定できないように十分な倫理的配慮を行った。また、研究参加について説明し本人から口頭にて同意を得た。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
