講演情報
[22-1110-1add]CLTIの潰瘍重症化リスク管理
今岡 信介 (大分岡病院 リハビリテーション部 次長)

2008年:JCHO湯布院病院
2015年:大分大学医学部医科学研究科 修士課程修了(医科学修士)
社会医療法人 敬和会 大分岡病院 リハビリテーション部
2022年:長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 博士課程修了(医学博士)
2015年:大分大学医学部医科学研究科 修士課程修了(医科学修士)
社会医療法人 敬和会 大分岡病院 リハビリテーション部
2022年:長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 博士課程修了(医学博士)
CLTI (Chronic Limb-Threatening Ischemia) は,末梢動脈疾患の最重症型として位置づけられ, 生命予後, 救肢率, および機能予後のいずれも不良である. CLTI診療において理学療法士は, 血行再建や創傷治療と並行して, 救肢と機能回復の両立を支援する重要な役割を担う. 2024年AHA/ACCガイドラインでは, 血行再建の迅速な実施に加え, 潰瘍治療におけるPressure Offloadingが創傷治癒および組織再生を促進するうえで極めて重要であることが明記された. さらに創部感染や虚血の制御後には, 局所所見を指標として漸増的に荷重練習を進めることが推奨されている. また,IWGDF 2023ガイドラインでは, 神経障害性潰瘍に対し非着脱式膝下装具の使用を第一選択とし, 虚血や感染を伴う場合には,血行再建後に安全な再荷重を前提とした介入が求められている.
リスク管理の指標としては, WIfI (Wound, Ischemia, and foot Infection) 分類が創傷の重症度, 虚血の程度および感染の有無に基づき下肢切断リスクを層別化し, 治療の優先度や介入方針を決定する枠組みとして位置づけられている. この分類を活用し,血行再建前後の運動負荷設定, 免荷・荷重管理, 創部観察の頻度を適切に調整し, 重症度に応じた安全かつ効果的な機能回復を支援すること肝要となる. 反対に創傷治療期において,不適切なリスク管理のもとで実践される運動療法は,創傷治癒の遅延や創傷悪化に直結する.
さらに臨床場面では,血管バイパス術, 血管内治療,デブリードマンおよび局所陰圧閉鎖療法など多様な治療が速やかに進行するため,柔軟に筋に対する刺激量,荷重開始時期,グラフト部位への圧迫を回避するに対するなどの個別的な戦略立案と実践が必要となる. 本シンポジウムでは, CLTIに対する理学療法のリスク管理の要点を整理し, WIfI分類を踏まえて,臨床実践へ効果的に応用するための視点を共有する.
リスク管理の指標としては, WIfI (Wound, Ischemia, and foot Infection) 分類が創傷の重症度, 虚血の程度および感染の有無に基づき下肢切断リスクを層別化し, 治療の優先度や介入方針を決定する枠組みとして位置づけられている. この分類を活用し,血行再建前後の運動負荷設定, 免荷・荷重管理, 創部観察の頻度を適切に調整し, 重症度に応じた安全かつ効果的な機能回復を支援すること肝要となる. 反対に創傷治療期において,不適切なリスク管理のもとで実践される運動療法は,創傷治癒の遅延や創傷悪化に直結する.
さらに臨床場面では,血管バイパス術, 血管内治療,デブリードマンおよび局所陰圧閉鎖療法など多様な治療が速やかに進行するため,柔軟に筋に対する刺激量,荷重開始時期,グラフト部位への圧迫を回避するに対するなどの個別的な戦略立案と実践が必要となる. 本シンポジウムでは, CLTIに対する理学療法のリスク管理の要点を整理し, WIfI分類を踏まえて,臨床実践へ効果的に応用するための視点を共有する.
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