講演情報
[22-1410-4add]高齢者糖尿病のケアにおける多職種連携の在り方―薬剤師の立場から
相澤 政明 (ガーデン薬局西口店)

1981年:東京薬科大学卒業
1982年:同医療薬学専攻科修了
1982年:北里大学病院 薬剤部
2008年:北里大学東病院 薬剤部
2013年:相模台病院 薬剤部
2023年:株式会社メディカルガーデン ガーデン薬局
現在に至る
1982年:同医療薬学専攻科修了
1982年:北里大学病院 薬剤部
2008年:北里大学東病院 薬剤部
2013年:相模台病院 薬剤部
2023年:株式会社メディカルガーデン ガーデン薬局
現在に至る
高齢糖尿病患者では、加齢や糖尿病性腎症に伴う腎機能低下に加え、認知機能の低下、生活リズムの乱れ、偏食や服薬忘れなど、さまざまな生活上の課題を抱えており、治療を継続することが難しい場合がある。また、高血圧や脂質異常症、心血管疾患などの併存症を有することが多く、ポリファーマシー(多剤併用)による服薬管理の複雑化や副作用リスクの増大も問題となっている。薬剤師は薬物療法の安全性を確保するのみならず、他職種と協働しながら高齢者の生活に即した支援を行うことが求められる。
【事例1】入院患者、70歳台後半。入院中に使用しているインスリンおよびGLP-1受容体作動薬について薬剤師が確認したところ、患者は注射したことを覚えていなかった。退院後に自己注射を適切に行えるよう、薬剤師・看護師・医師で協議し、内服薬を含めた糖尿病薬の処方内容を見直した。病院薬剤師は電子カルテを介して多職種と情報共有が可能であり、院内での直接的な連携により迅速な対応を行うことができる。
【事例2】在宅患者、70歳台前半。訪問看護師と薬局薬剤師が連携して対応した。患者は偏食傾向があり、自己血糖測定が定着しなかったが、訪問した薬剤師が測定データを可視化し、看護師が測定状況を観察・共有することで、食事内容の改善と自己管理意識の向上がみられ、HbA1cが改善した。
薬局を訪れる患者の情報は処方せんに限られるため、病院薬剤師のように多職種とリアルタイムで患者情報を共有する仕組みがなく、連携に制約がある。そこで、薬局における多職種連携強化策として、持続血糖測定器FreeStyleリブレのデータを薬局薬剤師もWebを介して確認できるようにし、病院やクリニックの医師・看護師・管理栄養士・臨床検査技師・理学療法士と共有する仕組みを提案したい。血糖変動を共通の指標として活用することで、服薬・栄養・検査・運動・生活支援の一体的介入が可能になると考える。高齢糖尿病患者に対するこのような支援体制の構築が進むことを期待している。
【事例1】入院患者、70歳台後半。入院中に使用しているインスリンおよびGLP-1受容体作動薬について薬剤師が確認したところ、患者は注射したことを覚えていなかった。退院後に自己注射を適切に行えるよう、薬剤師・看護師・医師で協議し、内服薬を含めた糖尿病薬の処方内容を見直した。病院薬剤師は電子カルテを介して多職種と情報共有が可能であり、院内での直接的な連携により迅速な対応を行うことができる。
【事例2】在宅患者、70歳台前半。訪問看護師と薬局薬剤師が連携して対応した。患者は偏食傾向があり、自己血糖測定が定着しなかったが、訪問した薬剤師が測定データを可視化し、看護師が測定状況を観察・共有することで、食事内容の改善と自己管理意識の向上がみられ、HbA1cが改善した。
薬局を訪れる患者の情報は処方せんに限られるため、病院薬剤師のように多職種とリアルタイムで患者情報を共有する仕組みがなく、連携に制約がある。そこで、薬局における多職種連携強化策として、持続血糖測定器FreeStyleリブレのデータを薬局薬剤師もWebを介して確認できるようにし、病院やクリニックの医師・看護師・管理栄養士・臨床検査技師・理学療法士と共有する仕組みを提案したい。血糖変動を共通の指標として活用することで、服薬・栄養・検査・運動・生活支援の一体的介入が可能になると考える。高齢糖尿病患者に対するこのような支援体制の構築が進むことを期待している。
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