講演情報

[PA-01]探究学習における学習者の自己変容を支える「かかわり」のデザイン

*前田 圭介1、遠藤 綾1、小野 亜由美1、金井 達亮1、古賀 裕也1、深谷 新1、三塚 平1 (1. かえつ有明中・高等学校)
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キーワード:

Inquiry-Based Learning、Learning Environment、Feedback

高等学校における「総合的な探究の時間」の導入から4年が経過し、探究の質の向上や教師の関わり方が課題となっている。本研究は、10年以上にわたり探究学習を実践してきたかえつ有明中・高等学校の教員10名を対象に、生徒の自己変容を促すフィードバックの構造を明らかにすることを目的とした。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いた分析の結果、5つのカテゴリーからなる動的なフィードバックプロセスが導出された。教師の関わりは、単なる「手法(Doing)」ではなく、生徒の体験を守り可能性を信じる「あり方(Being)」を土台としている。教師は、生徒の内面に寄り添う「自己接続」と、行動を促す「実践重視」の間で、振り子のように揺れ動きながら(介入のゆらぎ)、絶え間ないチューニングを行っていることが示された。本研究の意義は、教師が支援者として外側に立つのではなく、自らも探究のプロセスに組み込まれ、生徒と共に変容し続ける存在であることを可視化した点にある。この「臨床の知」を言語化し共有するプロセス自体が、不確実性を伴う探究学習における学習環境デザインの核心であり、教師の専門性を磨く有効な手段となり得ることが示唆された。

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