講演情報

[PA-11]創造的認知の統合的フレームワークの構築と検証-デザインプロセスにおける認知活動の探究-

*陳 恒1、阿部 明典2 (1. 千葉大学大学院 情報・データサイエンス学府、2. 千葉大学 文学部)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

Creative Cognition、Design Process、Multimodal Analysis

本研究は、工業デザインの初期アイデア創出プロセスにおける創造的認知の仕組みを明らかにすることを目的とし、デザインに特化した「創造的認知の統合的フレームワーク」を構築・検証した。理論的には、創造的認知を、触発、ずらし・ずれ、驚き、類似性思考、再定義などが連鎖する動的システムとして捉え直した。方法として、中国の大学に所属する工業デザイン学生を対象に、数時間規模の準現実的課題を実施し、Inputlogによるキーストローク・マウスログ、画面・音声記録、刺激再生インタビューを統合したマルチモーダルデータを収集した。分析の結果、デザインプロセスは、課題理解、発想空間の拡張、案の固定化、制約の乗り越えという機能の異なるフェーズの連鎖として捉えられた。また、長時間の休止や参照行動は単なる停滞ではなく、メタ認知的モニタリング、問題再定義、遠方領域からの類推探索と結び付き、創造的飛躍を準備する役割を果たしていた。以上より、創造的認知は時間的に連続し相互作用する多層的プロセスとして記述可能であり、本研究は理論枠組みと分析方法の両面から、デザイン認知研究および今後のデザイン教育・HAI設計に資する知見を提供する。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン