講演情報

[PA-12]古着布とバイオプラスチックによる繊維強化樹脂成形法の研究ファスナを一体成形で組み込むセミハードポーチの制作

*青島 佳澄1 (1. 法政大学デザイン工学部システムデザイン学科)
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キーワード:

Upcycled fabric、Bioplastic、Integrated molding

本研究では,使用済み衣類由来の布とコーンスターチ系バイオプラスチックを積層し,型内で硬化させることで立体形状を成形する,新たな複合成形手法を提案した。本手法は,繊維素材を強化材,バイオプラスチックを母材として用いることで,縫製を前提とせずに立体形成を可能にする点に特徴がある。基礎実験では,布の種類や構造の違いがバイオプラスチックの含浸性,成形後の剛性,収縮,外観に与える影響を比較し,複合素材として成立する条件を整理した。さらに,本手法を応用し,ファスナを成形工程内で一体的に固定したセミハードポーチを試作した。その結果,三次元縫製を用いることなく,一定の形状保持性と内容物の保護性を有する製品を制作できることを確認した。また,ファスナ固定を成形と同時に行えることから,部品の取り付けを含む工程の簡略化にもつながることが示された。加えて,素材実験と試作を通じて,提案手法の適用可能性をより具体的に検証した。以上より,本手法は古着布の質感や意匠を活かしながら,立体成形と部品固定を同時に実現できる,小規模生産に適した制作プロセスとして有効であることを明らかにした。

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