講演情報
[PA-16]建築塗装用タイルガンを応用する新たな陶磁器作成技術の研究
*山村 陽菜1 (1. 法政大学大学院 デザイン工学研究科 システムデザイン専攻)
キーワード:
Spray forming、Ceramic、Texture
近年、工業製品においても素材本来の質感や偶発的な表情を求めるユーザーが増加している。民生品を扱う企業がCMF(色・素材・仕上げ)の研究に注力している状況からも、量産工程の中で工芸的な魅力を付与する手法を検討することは、現代のものづくりにおいて意義ある課題であると考えられる。本研究では成形とテクスチャ表現を同時に成立させる手法として、建築外壁の塗装に用いられるタイルガンの仕組みを応用した新たな陶磁器作成手法を提案する。タイルガンとは、供給された圧縮空気によって粘度のある塗料を粒状のまま噴射し、建築外壁に凹凸のテクスチャを施す装置である。本研究ではこの仕組みを発展させることで、より高粘度な素材を噴射可能とする専用装置を制作し、泥土を石膏型に吹き付けて成形を行う陶磁器作成手法を確立した。また陶磁器産地における現地調査で得られた知見を応用することで、再現性および成形の安定性を向上させるとともに、多様な形状への適用を可能とした。型による滑らかな成形面と、噴射した泥土の衝突による凹凸のテクスチャ面が同時に生成される特徴から、工業と工芸のあいだを往還する新たな製作方法として可能性を示す。
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