講演情報
[PA-17]想定外対応と背景状態を対象とした案件単位記述仕様の提案チームの判断成立過程における停滞の記述
*能沢 和寛1、五百木 誠2 (1. 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所、2. 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)
キーワード:
team deliberation and coordination、stagnation、descriptive specification
時間制約のもとで成果達成が求められる事業活動では、異なる専門性や役割をもつ関係者が協働しながら判断を進める必要がある。その過程では、確認・説明・調整などの想定外対応を追加的に要し、判断成立が遅延または阻害される状態が生じる。本稿では、この状態を停滞として扱う。停滞は実務上、関与者の追加対応によって処理され、個人の能力差や調整力の不足の問題として理解されやすい。しかし本稿では、これを個人の能力差の問題としてのみではなく、チームの判断成立過程におけるプロセス上の問題として捉える。そのためには、想定外対応だけでなく、その背景状態も併せて記述できる枠組みが求められる。そこで本稿は、想定外対応の発生数と重さによって記述する操作概念として判断可能化負荷(ALDR)を導入するとともに、判断に必要な前提と判断事項の参照可能性を十分性/共有性(S/H)として記述する。因果メカニズムの確定や介入効果の検証は本稿の目的としない。依頼受領から判断成立までを一つの案件とし、ALDRとS/Hを案件単位で併記することで、停滞の表れと背景状態とを同一案件上で対応づけて記述可能にする。
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