講演情報
[PA-22]課題解決型のオンライン会議におけるファシリテーティブな場を形成するためのデザイン
*成瀬 優太1、貝沼 圭吾1、久保 あかり1、河野 香織1、向井 一宏1、矢田 萌1、濱田 織人1、浅井 由剛1、早川 克美1 (1. 京都芸術大学大学院)
キーワード:
Online Meetings、、Facilitation、Design Thinking
本研究は、課題解決型のオンライン会議において、特定の進行役に依存せず、チーム全体でファシリテーション機能を促進する仕組みの構築を目的とする。会議の機能不全は、個人の進行スキル不足(技術的課題)だけでなく、参加者の不安などの心理的要因(適応課題)にも起因する。これらを構造から解決するため、「構造・情緒・関係性」の3領域からなる「構造起点モデル」を考案し、ドライブのメタファーを用いて進行プロセスやルールを可視化する会議支援ツール「Kaidora」を開発した。26名を対象とした実証実験の結果、「心理的安全性」「会議の質」「議論の質」「感情体験」の4指標すべてで有意な改善を確認した。特にファシリテーションに苦手意識を持つ層では100%の改善率を示した。以上より、意識変容が先行するのではなく、構造への介入がまず参加者の行動を変容させ、事後的に心理的安全性が構築されるというメカニズムが特定された。これにより、個人の資質に依存しない構造的アプローチによって、誰もが対等に参画できる「ファシリテーティブな場」を実現できることが裏付けられた。
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