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[PA-23]AIを聞き手とした感情表出:AI媒介コミュニケーションにおける被理解感と情動変化の検討

*李 冠品1、范 熙文1 (1. 國立台中教育大學)
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キーワード:

Positive Affect、Perceived Responsiveness、AI-Mediated Expression

本研究は,AI が「聞き手」として機能することによ
り,感情表出にどのような影響を与えるかを検討することを
目的とする.近年,人々は AI チャットを他者に代わる「安全
な吐露の場(樹洞)」として利用し,自身の感情や悩みを表出
する傾向が見られる.このような AI との対話は,単なる書記
行為とは異なり,「理解されている」という感覚を生起させる
可能性がある.本研究では,メディア(AI vs. ノート)×ガ
イド(有 vs. 無)の 2×2 実験デザインを採用し,60 名の参
加者を対象に 3 日間の内省的課題を実施した.測定には,事
前・事後のポジティブ感情およびネガティブ感情,ならびに
事後の被理解感(Perceived Partner Responsiveness)を用
いた.その結果,AI 条件はノート条件と比較してポジティブ
感情および被理解感を有意に向上させることが示された.一
方,ネガティブ感情およびガイドの有無については有意差は
認められなかった.これらの結果は,感情表出の効果が内容
構造よりも「応答性」や「聞き手の存在」に依存する可能性
を示唆する.以上より,AI は単なるツールではなく,「聞き
手」として機能し,ユーザーに被理解感をもたらすことで感
情的体験を向上させる媒介として位置づけられる.

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