講演情報

[PA-32]視聴よりもプレイはより意味的体験をもたらす:エンターテインメント体験におけるメディア相互作用性の役割

*廖 振博1、范 熙文1 (1. 國立台中教育大學)
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キーワード:

Interactivity、hedonic enjoyment、eudaimonic meaningfulness

本研究は,異なるメディア形式におけるインタラクティビティの差異が娯楽体験に与える影響を明らかにすることを目的とする。娯楽体験は,hedonic enjoyment と eudaimonic meaningfulness の二次元から構成されるとされ,前者は快楽や楽しさに関わる感情的反応を,後者は意味づけや内省を伴う深い体験を指す。近年,デジタルメディアの発展により,ユーザーは従来の受動的な視聴だけでなく,ゲームのような能動的な参加を伴う体験にも接するようになっている。また,ゲーム配信のような中間的な形式も登場しており,インタラクティビティの程度に応じた体験の差異を検討する必要がある。本研究では,被験者105名を対象に,ゲーム操作条件,ゲーム配信視聴条件,映画視聴条件の三群に無作為に割り当て,同一の物語内容(鬼滅の刃における戦闘場面)を用いて実験を実施した。体験後には,Oliver and Raney(2011)に基づく尺度を用いて,hedonic enjoyment および eudaimonic meaningfulness を測定した。分析の結果,ゲーム条件は配信および映画条件と比較して,両指標において有意に高い値を示した。一方で,配信と映画の間には有意差は認められなかった。これらの結果は,ユーザーの能動的関与および主体的操作が,感情的没入および認知的処理を促進し,より強い娯楽体験を生起させることを示唆する。以上より,本研究は,インタラクティビティが娯楽体験を規定する重要な設計要素であることを示し,体験設計における理論的および実践的示唆を提供するものである。

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