講演情報
[PA-37]日常の道具をインターフェースとした風景創出雨の日の憂鬱さを晴れやかにする手法の研究
*野田 菫1、稲坂 晃義1 (1. 千葉工業大学 創造工学部 デザイン科学科)
キーワード:
Interactive Installation、Tangible Interface、Computer Vision
雨天という環境は、しばしば人々に閉塞感や憂鬱な感情を喚起する。本プロジェクトは、雨の日に人々が無意識に行う「傘を回す」という何気ない身体的癖を、タンジブルなインタラクティブ・インターフェースとして再定義することで、こうしたネガティブな感情をポジティブな体験へと変容させる試みである。 システムの中核には、YOLOベースのAIトラッキングとTouchDesignerを採用しており、取得した体験者のリアルタイムな座標と傘の回転データを、ジェネレーティブな映像空間へと動的にマッピングしている。体験者が歩みを進めると、足元に広がる無機質なアスファルトの映像が徐々に剥がれ落ち、肥沃な土壌へと変化していく。そして、体験者が傘を360度回転させると、それが直接的なトリガーとして機能し、蝶が舞い飛ぶ色鮮やかな花畑が足元一面に咲き誇る。 このようにテクノロジーの介在によって人間の知覚をハッキングし、憂鬱さを陽気なデジタル生態系へと昇華させる本インスタレーションは、日常のありふれた行為が、喜びに満ちた新たな現実をデザインし得ることを実証するものである。
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