講演情報

[PA-86]VR自転車シミュレーションによる反復体験が事故発生に及ぼす影響

*木村 さくら1、川井 遼次2、滝沢 正仁3、永見 豊3 (1. 拓殖大学大学院 工学研究科、2. 拓殖大学 工学部、3. 拓殖大学)
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キーワード:

Traffic safety、Accident rate

本研究は、2026年の改正道路交通法施行に伴う若年層への安全教育の重要性を背景に、VR自転車シミュレーターを用いた反復的な走行体験が、事故発生や安全確認・制動行動に与える影響を検証した。大学生30名を対象に、3週間の間隔を空けて計3回の走行実験を実施し、走行ログ、ビデオ観察、および事後ヒアリングによる分析を行った。 実験の結果、事故発生率は全体では1回目と比べ2回目は1%水準で有意に減少したが、3回目は2回目に比べ有意に増加した計3回の実験において、周辺確認回数と衝突回数の相関係数は-0.72であり、やや強い負の相関が認められた。事後ヒアリングでは、被験者の86%が「安全意識が向上した」と回答したが、実際の事故件数は3回目で増加しており、主観的な意識と実際の行動に乖離が認められた。 以上の結果から、反復走行による習熟が「油断」を招き、展開の予測可能性が緊張感を欠如させ、事故率を押し上げたと推察される。効果的な安全教育プログラムの構築には、単なる反復に留まらず、自己の運転を客観視させる介入や、予測を裏切る「不確実性」を取り入れた設計が重要だと考えられる。

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