講演情報
[PA-95]好奇心を喚起するデザイン:仕掛けの整合性が剝奪型好奇心および興味型好奇心に及ぼす影響
*林 佳欣1、范 熙文1 (1. 國立臺中教育大學)
キーワード:
Shikakeology、Deprivation Curiosity、Interest Curiosity
本研究は,仕掛学(Shikakeology)に基づき,環境内の視覚的手がかりへの整合性が,人の心理反応にどのような影響を与えるかを検討することを目的とする.特に,好奇心を「剝奪型好奇心(Deprivation Curiosity)」と「興味型好奇心(Interest Curiosity)」の二種類に区別し,仕掛手がかりに対する配置の整合/非整合が,これら二種の好奇心に与える影響を明らかにする. 本研究では,2(配置:整合/非整合)×3(文脈:漫画本,ファイルボックス,ペン立て)の被験者間実験を実施し,日常的な整理場面を想定した画像刺激を用いた.参加者は提示された単一の画像を観察した後,質問紙に回答した.得られたデータは分散分析(ANOVA)により検証された. その結果,配置の整合性は両種類の好奇心に有意な影響を与え,整合条件において剝奪型好奇心および興味型好奇心がともに高まることが示された.また,興味型好奇心においては文脈および交互作用の有意差が認められ,仕掛デザインの効果が文脈によって変化する可能性が示唆された. 本研究は,仕掛デザインが非強制的に行動を誘導する際に,異なる心理的メカニズムを同時に喚起し得ることを示すものであり,デザインを通じた行動誘導の理解に新たな示唆を提供する.
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